束の間の癒しーデコトラに揺られながらー~安上がり寄り道紀行
念願のパンチャカルマを控え、ケラーラ州はThrissur(トゥリスル)に降り立った私。
hurrahurrahurra.hatenablog.com
ここから、クリニックがあるGruvayur(グルブアーユル)という小さな町に向かいます。
聞いたことない!っていう方がほとんどだと思います。
が、どうやらインドではヒンドゥーのお寺で有名なちょっとした観光地らしい。
私がグルブアーユルに行くと言うと多くの人が、「グルブアーユルか!そうか、お寺に行くんだね!」みたいな反応をしていました。
実はクリニックの方から、タクシー出そうか?という申し出があったんです。
海外からの患者さん受け入れにも慣れてるみたいで、だいたいの人は最寄り空港のコーチン国際空港からタクシーを使ってくるみたい。
そりゃそうだよね、長距離走るけど2000ルピー(2600円くらい)で済むんなら、私だってタクシー使うと思います。
が、忘れてはいけない。
これは安上がり寄り道紀行なのだ!!
安上がり寄り道紀行はタクシー禁止です(←もうすでに何回か乗ったじゃん)
絶対地元の人が使うような交通機関が存在するはず!!
というのも、ムンバイの列車チケットカウンターのおっちゃんも、そして列車で出会ったあの素敵なご家族のパパさんも、トゥリスルからグルブアーユルまでバス沢山出てるよ!と言ってたのです。
あやしいインド人の言う事は信用できないですが、この二人は信用できると確信がありました。
例の素敵ファミリーも同じ駅で、更に私の行先のグルブアーユルも仕事の関係で良く行く場所とのことで、私の事をよく気にかけてくれました。
駅から出て、バス停はあっちの方向だよ、と教えてくれてから去っていきました。ありがとう素敵ファミリー。
言われた通りの方向へ向かうと、確かにバスがいっぱい走ってるし、バスターミナルもある。
途中怪しげなデコトラみたいなバスからにーちゃんが客寄せをしているのが見えたのですが、怪しいものには近づかないぞと無視して、バスターミナルへ入りました。
が、英語表記がない。。。!!
そうか、地元の人向けだから、まさか観光客来るなんて思わないよね。。。
カウンターに尋ねて、あっちだよと言われた方向のバスで、乗り込んでから尋ねる作戦開始。
どれも違うらしい。。。
えー、もうどうしようと思って、その辺のおっちゃんに尋ねると、違うこのバスターミナルじゃない!あの通りを走ってるバスに乗るんだ!と教えてくれました。
あの通りのバスって…
まさか、、、
あのデコトラか!!!!
そう、私が怪しい危険因子だと思って無視したデコトラバスは、地元の人達に愛用されているバスだったのです。
どうやら観光会社によって運営されてるようです。
そりゃグーグルマップに出てこんわな。
うおーあのデコトラ乗るのも結構勇気いるなーって思ったのですが、
グルブアーユルと書いてあるバスを見つけて速攻乗り込みました。
外が暑すぎてもう四の五の言ってる場合じゃなかったですw
そしてデコトラ、中身も相当強烈です。
ザ・インドって感じです
あーインド来たなぁ!!ってまさかこんな形で実感するとは思わなかったw
運賃は15ルピーでした。
添乗員のおっちゃんがお客さんのとこまで行って集金します。
20ルピー渡して、その場ですぐに5ルピー返ってこなかったので、「あ、お釣りちょろまかされたかな」って思ったのですが、お釣りの小銭が無かっただけのようでなんと5ルピー返ってきました。
たったこれだけの事でスーパー感動。
あの素敵ファミリー、バスの事教えてくれたおっちゃん(あの人も良い人でした)、そしてこの添乗員さん。。。。
なんだなんだケラーラ州!!!
ここはほんとにインドか!?いや、もはやインドではない!(反語)
緑豊かなケラーラ州。
インド南部はお金持ちの人が集まる土地で、人々の気質は穏やかだとは聞いていました。
まさかこれほどとは…
インドに疲弊していた時期に乗り込んだケラーラ州。人々の素朴な優しさに一気に癒されました。
緑生い茂る景色を眺めながら、束の間の安らぎを感じつつ、バスは目的地へ向けて走るのでした。
続く
ケラーラ州に降り立つ私。目当てはアーユルヴェーダ!~安上がり寄り道紀行
はたまたインドの列車で素敵な人達と出会いつつ、
hurrahurrahurra.hatenablog.com
ムンバイから1日弱列車に揺られていました。
茶色の景色から今度は緑の景色へ変わった。
気候が北に比べて穏やかなのが伺えます。
私が降り立ったのは、Thrissur(トゥリスル)というインド南部ケラーラ州で一番大きな街です。
どこそれ!?って感じですよね。私もそうでした笑
だいぶ南に来たな!!!
観光地としてはそんなに有名ではないので、おそらく余程の用事が無ければ立ち寄る事は無いのでは、と思います。
が、インドのケラーラ州はアーユルヴェーダがとても有名な地域。
アーユルヴェーダといえば、日本でよく知られているアロマ製品ブランド「生活の木」がアーユルヴェーダ関連の製品を販売しています。
これ、愛用してた時期ありますが、マジで気持ち良いです。
ごま油のような癖のある匂いですが、塗ったらポカポカ温かくなり、次の日疲れがスーッと消えてました。。
私の身体は「カパ」だったのですが、ご自分の身体のタイプをチェックしてから購入してくださいね~
生活の木 アーユルライフマッサージオイル リラックスヴァータ<50ml>
生活の木 アーユルヴェーダマッサージオイルピッタ・オイル 50ml
また、少し前に炎上騒ぎで有名になってしまった服部みれいさんが発行する書籍でもアーユルヴェーダの事を取り上げていました。
わたしが輝くオージャスの秘密: 黄金の生命エネルギーできれいになる元気になる (ちくま文庫)
- 作者: 服部みれい,蓮村誠
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
みれいさんがお世話になってるアーユルヴェーダクリニックの蓮村先生の著書。
もう、「毒出し」とか、わたくしの大好きなキーワードですw
これから「毒出しフェチ」って名乗ろうかな…w
やや、話がずれましたが…
こういったグッズや書籍に触れていったのが、私がアーユルヴェーダに興味を持ったきっかけです。
だから、アーユルヴェーダって、東南アジアの遠い国の話ではなくて、案外身近なところからお試しで始められるもんなんですよ~
そんな中、アーユルヴェーダのデトックストリートメント「パンチャカルマ」というものの存在を知ります。
3週間か1か月ほどかけて行うデトックスなのですが、長い時間をかけて身体に溜まった毒素をオイルでしっかりゆるめてから一気に流す、というものです。
食事制限はもちろん、オイルマッサージ、ギーという精製バターをひたすら飲んでからの嘔吐治療、オイル浣腸、更にはヒルに血を吸わせる療法もあるらしい。。。
やばい、ガクブル((((;゚Д゚))))
・・・・
超やってみたいby毒出しフェチ
と、ずーっとパンチャカルマに対する憧れがあったのです。
でも、3週間も休み取れないのが、かなしきかなニッポンの労働者事情。
でも何かきっかけがあれば行きたいなーってずっと思ってたんです。
そして今、仕事もなく時間がフリーダムな私。
これは行くしかない!行くぞ!帰り道に!!と今回の旅行の計画を立てた時に思ったのです。
が...
時間があっても金が無い
という悲しい事例発生です。
なんと皮肉な事でしょう…時間が無い無いってあれだけ言ってたのに今度は時間がたっぷりあるのにお金が無いなんて…
でも諦めたくない私。
時間的にも距離的にも圧倒的に今回の方が有利。
それに今回逃したらもう次いつ行けるか分からないって思ってました。
生活の木の製品はスリランカ産のものばかりなのですが、スリランカもアーユルヴェーダリゾート地として有名で、日本人の観光客も多いそうです。
ただ、料金もかなりリゾートチックで、気軽にポンと出せるお金じゃない。
なのでスリランカは選択肢から外れます。
それに比べ、インドは物価が安く、私の友人が紹介してくれた所はかなり格安でトリートメント受けれるところでした。
それでも、まぁそれなりな値段はする。けど出せない程のものではない…
散々悩んで断念しようかとも思いましたが、ダメ元で予算的にいけるであろう1週間だけでもOkかどうか、目当てのクリニックに問い合わせました。
すると、ミニマム1週間から受け付けてるよ~というお返事が!
というわけで即決しました。
というわけで、私はThrissurという観光地としては非常にマイナーな都市に降り立ったのです。
このThrissurから更に僻地へ向かいます。
どうやって行くのって?
バスに決まってるでしょ!!(安上がり寄り道紀行ですから)
はたまたクリニックまで無事にたどり着けるのか。
次回へ続く
ネイティブのポテンシャル半端ない!列車での出会いの一コマ〜安上がり寄り道紀行
ムンバイはあまり観光せず、次の日また長距離列車に乗ります。
hurrahurrahurra.hatenablog.com
列車の駅が、ムンバイセントラルから1時間ぐらい離れたところにありました。
バスで向かおうとバス停で待ってたのですが、
、、、来ない。
この時点でインドに疲れて色々短気になっていた私。
インドのバカ野郎と思いながら、バスを諦めました。
(焦って動いても結局おんなじだったから、もうちょい待ってたら良かったのにね…バカ野郎は私の方です)
メトロに乗り(なぜかローカル電車がメトロと呼ばれている。)、近くまで行けるだけ行ってタクシー捕まえようと思いました。
メトロで行けるところも限られており、車で30分ぐらいかかるところからタクシー捕まえなければいけませんでした。
あー嫌だな。でもしょうがない。。。
その辺に立ってたトゥクトゥクおっちゃんに声かけると他のおっちゃんも群がってきました。客取り合戦開始。
ここでは私も反省を踏まえて少し強気に出て値段交渉。でも向こうも譲らない。
400だ!!と言い張る私。いや!500だ!という向こう。
覚えてないですが、真ん中あたりの値段で決めたような気がします。それでも向こうはいや500だと言い続けてましたが、私もいや言った値段で乗せろと押し問答。
トゥクトゥク走り出して痛恨のミスに気付きました。
キャッシュが無ぇ…
そう、ITが進んでるぞ!とまことしやかな噂が立つインドですが、現時点でまだまだ圧倒的に現金社会です。インド人お金大好き。
もー私の大馬鹿。
駅前にATMあったのに…
幸いトゥクトゥクに払える程度はありました。
あとは、列車での飲食代用に下ろしとかなきゃ。。。
トゥクトゥクは目的地に向かいます。(例の如く、自分の位置をGPSで確認してます)
道が分からないようで、ぶっ飛ばしながら途中で同業者に道を聞きながら駅に向かうおっちゃん。
ほんとに遠かったんだな。明らかにおっさんのテリトリーじゃなかったんだろうな、おっさんがぼやいてたのも納得。
トゥクトゥクの良いところは、窓も何もかもが全開なので、運転しながら誰かに声をかけるのが簡単ってとこかもしれない。
信号待ちしてたら、何人もの物売りや物乞いがやってきました。
すられるかもしれないと思い、荷物を持つ手を少しきつめにして警戒しました。
小さい子供が何人もいました。
これがあの子達の人生なのか、、、と色々考えてしまった。
そうして、おっちゃんは道を聞きながら、目的の駅に到着。
遠かったんだからもうちょっと払ってよ、と言いがかられ、私ももう面倒になって結局500以上払ってしまった。。。
イライラが最高潮に達した瞬間でもあり、おっちゃんが去った後、でかい声で日本語で悪態をついてしまった。。なんなんだこのアジア人はと色んな視線を感じましたが、どうでも良かった。
さて、ATMを探さなきゃ。
・・・・・
ATM無ぇ・・・!!
まずい、飲まず食わずで過ごす事になってしまう!!
と焦りましたが、結局ATMを見つけられず、町中から離れた駅だったのもあり、今から街へ向けてATM探しに行くのは無理。
結局諦める事にしました。
なけなしのキャッシュで、とりあえず絶対必要であろう水を購入。
あああ、喉乾いてたからコーラぐいっと飲みたかった。。。
そして前日に露店で値切ってまとめ買いしたマンゴーが2つあった。(ちょっと買い物スキルが上がったのを実感)
これで食いつなぐぜ。
あと100ルピーは余ってたけど、これはギリギリまで使わずに何かあった時のためにとっておくことにした。
インドに来てからすっかり食が細くなった私。
空腹があまり気にならなくなってたのに救われました。
今回取った席は3A。スリーパーはもう無いと言われ、今回は少しグレードアップ。
車両に入ると、涼しさでスーパー快適を感じビックリしました。
これをいっぺん体験しちゃうともうスリーパーには戻れないな…と思いました。
ただ、客層も変わり、行動や振る舞いに余裕がある人ばかり。
その分、スリーパーで感じた、あの団欒や家族的なものは感じられず、どこか寂しさを感じました。
列車の中で、客同士が会話しているのを目にしていると、なぜかインド人同士っぽいのに英語で会話している人達がいる…
なんでだろう、インド人じゃないのかな?と不思議に思っていたのですが、しばらくして謎が解けました。
北インドと南インドで公用語が違うのだと、ここで初めて知ったのです。
字面は全然違うのですが、ただ正直なところ、私にはあまり聞き分けられません。。どっちがどっちか全然わからんw
そんな中で出会ったのは、いかにも裕福そうな一家。ご夫婦、5歳くらいの少年、1歳くらいの女の子ベビーちゃん。
多分私がベビちゃんをニコニコと見ていたら、向こうが興味を持ってくれたような気がします。
男の子も人懐こい子で私に興味を持ってくれました。
パパさんが話しかけてきてくれ、なんと彼らの目的地が私の降りる駅と同じだと判明。良かった、一気に安心しました。
パパさんは材木会社を経営しているそうです。なるほど、裕福に見えるのも納得。
しかも、そこから先の私の最終目的地までの行き方も教えてくれました。
Googleマップでは電車での行き方しか上がってこなかったのですが、どうやらバスが頻繁に行き交っているらしい。
このおじさんの言う事なら大丈夫だと、今回は確信があったので安心しました。
気付いた事に、ベビちゃんまだ1歳なのに綺麗にお化粧してアクセサリーも付けてるんです。
ビンディ額に付けて、眉毛をきっちり書いて、耳には金のピアス、手首にはブレスレット、足首には金のアンクレット。
ほほー、と密かに興味深く観察してしまいました。面白いなぁ。
インド文化では着飾る事がすごく重要なんだなと、インドに来てからなんとなく感じていました。
けど、ベビーちゃんにまで!
ちなみにパパさんが私にベビちゃんを抱っこさせようとしてくれたんですが、見事に一瞬で泣かれましたw
そして、ベビちゃんのお兄ちゃん。5歳ぐらいと思われるのですが、やんちゃで妹思いのお兄ちゃん。(妹ちゃんを抱っこしながらブルンブルン振り回すもんだからパパさんママさんちょっとヒヤヒヤしてましたww)
車内をあちこち動き回ったりよじ登ったりしてるのですが、もう5歳の時点で足がすらっとして身体能力が高そう。
そして、テーブルやら棚やらを叩いて1人でリズム遊びをしていたのですが、
そのお兄ちゃんが繰り出す音から、なんとグルーヴがすでに生まれているのではありませんか。
ただのテーブルがタブラの音に聞こえる・・・だと・・・!?
まだ5歳にしてこの身体能力、そしてこのグルーヴ、、、
・・・・これがネイティブの血か…はんぱ無ぇ…
お兄ちゃんのポテンシャルとその将来に末恐ろしさを感じながら、人懐こい笑顔を見せてくるお兄ちゃんと束の間の交流を楽しみました。
わたしもテーブル叩いてお兄ちゃんに対抗したけど、私のはもうただの連打にしかなりませんw
そんな素敵な家族の側で、空腹を忘れ(マンゴー食べて凌ぎました)、心穏やかな時間を過ごし、列車は目的地へ向かうのでした。
続く