パンチャカルマ6日目~安上がり寄り道紀行
前回の続き
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パンチャカルマの記録は私の手記に基づいて記事を書いています。
相変わらず夏休みの日記のような雰囲気で記録を綴っています。。。
6日目
朝ヨガ。身体に筋肉がついて慣れてきたかも!
気持ちよく清々しい気持ちで終了。
朝フルーツはもう完全にお手抜きサーブ。
お盆にゴロンと皮つきのフルーツと小さいフルーツナイフがどーんと乗っかってるだけ。
いいよインド、このゆるさがいいんだよ。
朝食はあまり食が進まず。それでもそこそこは食べた。スパイスの食欲増進の力、おそるべし。
昨日から朝の目覚めがあまり良くなくて、気持ちが少し落ち込んでるせいかしら。
Wifiの調子が悪く、ネットが繋がらない事も少し影響してるかも。
トリートメント。
今日は頭に色んな考えがよぎってるためか、頭がガチガチ。
リラックスできたけど、何かしっくり来ない。うーん。
これからの旅程の事とか、帰国した後の事とか、いろいろ悩み過ぎたかな。
お昼は久々にソレンナちゃんと一緒。
バターミルク期間は終了し、普通にご飯を食べ始めている彼女。
ご飯が食べられなくてエネルギーが出なくて相当しんどかったらしい。。
それと、彼女はDrとの面会で感情と人生のワークに取り組んでいるようだった。
ソレンナちゃんは、感情的な問題を少し抱えてるからそれを解決する必要がある、とDrに言われたらしい。
身体だけじゃなくて、心のクリーニングもするのか。。。Drすごいな。。。
食後、食堂がある屋上から一階に降りた側から「エニマ!」と声をかけられる。
エニマ、すなわち浣腸…ついに来たか…
って私メシ食ったばかりだけど大丈夫なの!?と思いつつ、あれよあれよと連れていかれる。
いつものトリートメントの木の台に横になり、トリートメントレディース(あのいつものおばちゃん2人組ね)がサクサクと準備に取り掛かる。
なんかプラスチック製の注射器みたいなもの、パッケージに入った注入器の先っぽ、そして白いゴム手袋をスパーンと付けていく。
自分の職業柄、それらが何のための器具なのか手に取るように分かってしまう笑 まぁ私も浣腸を人に施す立場だった事もあるし…笑
ああーこれは完全に浣腸だーみたいな事を考えてたら、なんの声かけも前触れもなく(私の職業ではこれはアウトです。声掛け必須!笑)、お尻にグッとプラスッチックらしきものが入り、そこから生温かいオイルがビューッと注入されていく。
「!? OH!!」と頭の中は即座にお尻から入ってきた異物への警戒態勢に入る。
すぐにでもトイレに行きたくなったけど、「1hour!!」とその場で言われ、トイレ1時間禁止令。
頭の中はトイレの事でいっぱいになってしまったので、気を紛らわすために散歩に出た。
クリニック周辺は高級住宅街。
ドン引きするぐらいデカい豪邸がいくつもありました。
こんなバルコニー、映画やアニメでしか見た事ない。
庭広すぎ!!!
南国の綺麗な花に癒される。
ニワトリがワイルドだった。足が長い!!
ちょっと野生っぽいニワトリ
「1時間歩かなくては!」とひたすら歩いていたら迷子になりましたw
歩いていたら、遠くの方に子どもたちがいて私を見るなり駆け寄ってきた。
ちょっと警戒したけど、普通に私のような外国人が珍しかっただけのようだった。
10歳~12歳ぐらいの子達で、学校で習ったのかおぼつかないながらも英語で話しかけてくる。
名前は??何歳なの??ここで何してるの??みたいな事を聞かれ、私が何か返事をする度に楽しそうな反応をして、次何聞く?誰が質問する?みたいなふうにソワソワしててとっても可愛かった。
適当に切り上げて、じゃあねと別れると、私が遠くに行って見えなくなるまで彼らは手をふりながら私の行方を見つめていた。
そういえば、近くのアパートの上の窓から手をふる子達もいたなぁ。
そんな無邪気な反応がとても可愛かった。
そうやってほっこりしつつも、実は道に迷ってる最中でトイレ禁止令はとうに解除されてる時間だったにも関わらずまだ帰れていない。尻に込めたオイルはリーク寸前である。
焦りつつヒヤヒヤしつつなんとかクリニックに辿り着き、速攻でトイレに駆け込む。
ドバーッと出るのかなと思いきや、案外そうでもなかった。
歩き回ってるうちに実はもうすでにリークしてたんだろうか。。。散歩がいろんな意味で逆効果だとわかった。
明日は午前中にエニマとのこと。
Drと面会。
オイル浣腸の後にそんなに排便がなかった事を伝えると、あれはあれでOKだとのこと。
便を出すだけじゃなくて、第2の脳と言われている大腸に刺激を与えるという意味、またオイルの薬効を大腸の壁を通して伝えるという意味もあるらしい。へー!なるほどね!!
睡眠の様子を聞かれたので、悪い夢を見て目覚めが悪い事を伝えた。
ふーむとDrは答え、私の人生についても少し尋ねた。
取り繕うことなく、感情的になる事もなく、淡々と答えた。
Dr曰く、人生に100%満足する人なんていない。60歳になった時点でだいたい50%、良くても60%ぐらいのものだと言った。
なんかそれ聞いて色々ホッとした。自分の人生これでいいんだと思えた。
少なくとも今この瞬間、こうして好きにさせてもらえてるんだから。
それにしてもDrは名医だな!
賢さや人間の良さがにじみ出ている素晴らしい人だと思う。
夕飯を食べ終え、いろいろモヤモヤする事があったけど、ひとまずこれで良いんだと思う事にした。
次の日へ続く
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パンチャカルマ5日目~安上がり寄り道紀行
前回の続き
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5日目
朝、物悲しい夢で目が覚める。
ソレンナちゃんはヨガ欠席。
バターミルクだけ飲むという生活が相当堪えているようで昨日も全然元気がなかった。
先生と1対1のヨガとなったのだけど、なんか今日はあまり良いエネルギーを感じられなかった。
悲しい夢のせいで目覚めが悪かったせいか、ソレンナちゃんの不在が影響したのか、それともたまたま虫の居所がよくなかったのか、細かい要因が重なった感じだ。
ちょっとドヨンとした気持ちで朝フルーツを食べる。
フルーツの皮を投げると蟻やハエがすぐに寄ってきて果肉や汁を喰らっている。
それをぼんやり見ながら、これまでインドで見かけてきた色んな光景が頭をよぎった。
フルーツの皮だってそうだし、昨日わたしの部屋で死んでた虫もそうだ。他の虫がすぐに寄ってきて餌として取り込もうとする。
フルーツの皮も虫もそうやって食べられて、残骸は腐って土に還っていくんだなぁと考えてると、結局全ての命がそうなんだなぁと気付いた。
生い茂った森や肥沃な土の中では、生き物はその命を失った瞬間に大地の一部としてあっという間に飲み込まれる。
道端で死んでる生き物だって、すぐにその餌食になる。そして路上で行き倒れる人間だって、例外なくその一部だ。こんなインドの森で人間が死んだら、他の生き物に食べられて腐って土に還るに違いないだろう。
日本やヨーロッパで暮らしていたら行き倒れた人間がそのまま自然に取り込まれるなんてこと全く思いもしなかった。けど、ここはインド。人が行き倒れる事はおそらくそれほど珍しい事ではない。そして自然のエネルギーがものすごい。ぼーっとしていたら、あっという間にやられてしまう、そんな感覚を覚えるようになった。
私たちは現代社会であまりに守られ過ぎているのかもしれない。
死がドライなものになって有機性が完全に失われている。
そう思うと、死は生命全体に恵みをもたらすものだったのだと気付く。葉っぱだって枯れ葉になって落ちたら、そのまま腐って良い土になっていくものだから。
結局人も自然の営みの一部に過ぎないはずなんだけどなぁ。
今日は雨がたくさん降った。雨を眺めてボーっとするのは本当に久しぶり。
ヨーロッパではこんなにザーザーと雨が降る事が少なかったし、なぜだかこうやってぼんやりと雨を眺める気にならなかった。雨が降るとだいたいどんよりとしてしまうから。
インドで雨を眺めていたら、自分がアジアに帰って来たんだなぁとしみじみ思った。
これはアジアの雨の降り方だよなぁとなんとなく思い、雨の日にのんびりするのが好きなのを思い出した。自分を取り戻した感覚がした。
今日のトリートメントはシロダーラ!初体験!これぞTHEアーユルヴェーダって感じ!
仰向けに木の台に寝転び、装置を使って温めた薬草オイルを額の上にトロトロ流す。
額にトロトロとオイルが流れてくる感触が気持ちよくて、頭がほわーっと包まれるような、浄化されるような心地よさ。
髪の毛は相当ギトギトになった。ちょっとやそっとのシャンプーじゃ太刀打ち不可。
三回ぐらい洗ってようやくそこそこ泡が立った。
昼食。
お世話してくれてるおっちゃんにガッツリお皿に盛られて焦る。
おっちゃんの適当なゆるさがなんとなく憎めず、かわいげを感じてしまう。
この国ではマメできっちりした性格ならそれなりの仕事につけるのかもしれないなーと思ったけど、いやいやカースト制の名残がバッチリ残ってるし男尊女卑でもあるからそう簡単にはいかないなーと思い直した。
食後、ダラダラしながら久しぶりにyoutubeを見る。うむ、やっぱり面白いなぁ。
午後のトリートメント。肩のマッサージ。
色々考え事を昨日の夜にしていたせいか、いつもより固い。
一日を終え、寝る前にシャワーを浴びる。
当然お湯は出ないので水シャワーなんだけど(すっかり慣れた)、今日はずっと雨だったせいかシャワーが冷たいような気がする。
身体が冷えたのでシルクレギンスを履き、シャツを羽織って寝た。気分がやけにどんより。
暗くしていると自然と眠くなった。
夜分に来客あり
ああ、やっぱり虫が怖い
続く
パンチャカルマ4日目~安上がり寄り道紀行
前回の続き。アーユルヴェーダのクリニックでのんびり過ごしています。
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4日目
朝ヨガからスタート。
仰向けになって、足をじわじわゆっくり上げていく運動がなかなかキツい。。
腹筋がブヨブヨなのがモロバレですわ!
しかし、自分には良い薬だな。
汗をしっとりかいて終了。
朝フルーツは、またお盆にフルーツまるごとと果物ナイフが添えてある。
自分で皮剥いてねーがすっかり基本スペックに。1日目は丁寧に向いてくれてたけど、あれは何だったんだろうw
お食事のスプーン。孔雀の絵が可愛い。
朝食後、しばらくしてトリートメント。
オイルマッサージにハーブボール。相変わらず青フンははだけて意味を成していない。すっぽんぽんですw
今日はゴリゴリとよく揉まれる感じがする。ヨガの筋肉痛と蚊の虫刺されに気持ちいい。
途中で奥さんDrが入ってきた。何やら会話をしていたけど、何だったんだろうか。
この日は気温が低くて過ごしやすかったけど、蚊がもんのすごい飛んでいる。
おかげでベッドの蚊帳から出られない。(この時、まだ私は先日貰った虫よけクリームを、刺された後に塗るものだと勘違いしていた…)
よくお茶やお白湯を飲むためか、おトイレが近い。朝ももよおしたし。
昨日は臭いのきつい便が出たのを思い出す。デトックスか!?
午後のトリートメント。肩がゴリゴリ気持ち良い。
「明日がシロダーラよ」と教えてくれた。やった!!楽しみ!!!
自分の部屋に戻り、荷物を整理しようとリュックを持ち上げたら、なんとその下を蟻が虫の死骸を運んでいた。。。。
更に巨大ゴキ様が部屋にいるのにも遭遇。
嗚呼サークル・オブ・ライフ哉。こんなダブルパンチもう悲鳴上げるしかないよね、死ぬかと思った笑
お茶のポットを持ってきてくれたおばちゃんがサッサと箒で掃いてくれた。
おばちゃん強し、、、助かった、、、
ゴキよりも蟻の方がショックだった。自分の荷物の裏から出てきたのがまた尚更…
(今思い出してもぞっとしますw)
もうカバンは地べたに置くまいと強く誓った。
夕食後、Drと面会。
セラピーは順調に効果が出ているとのこと。
明後日から浣腸していくらしい。ついに来たか…
最後に「あまり寝過ぎたらダメだよ」と言われた。
こっちから何も言ってないのにお昼寝してる事がばれた…!!
話し声で気持ちの調子も分かるらしい。。。
こりゃ本物だ...
5日目に続く
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