Hurra! Hurra! Hurra!

デンマーク、ドイツでの海外生活を経て感じた事を発信します。また自分の専門である障害者福祉に関連した発信もどんどんしていきます。

勇気を振り絞るという事

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ほぼ毎日目にする景色。

通っているインターンシップの通勤路の川沿いだ。

 

天気が良ければ芝生でゴロゴロしてる人がよくいる。

川沿いにはガチョウ達が餌を求めてよく人に群がっている。

ベルリンで人気ものになりたければ、是非オススメです。

 

帰り道にスーパーに寄る事も良くある。

前には意味の分からなかった表記が理解できるようになったし、レジでのやり取りもすっかり慣れた。

 

 

そうやって慣れなかった土地に慣れてきた頃、ふと昔関わっていた利用者さん達の事を思い出す。重い障害を抱えながら、それでも毎日楽しく生きていた。彼らのご家族や周囲の人たちも、直面する様々な問題に悩みながらもなんとか乗り越えて生きていた。悲壮感なんてカケラもなかった。

 

彼らの記憶が、今の施設での出会い、私自身の生活経験、一人一人が抱えるケースとリンクする。そして今関わっている人からも昔の記憶からも新たな気付きを得る事が最近よくある。

 

 

私がこうして慣れない外国の土地で出歩く事自体がもうすでに冒険だ。

慣れない頃にはそれすら感じる余裕なんて無かった。今こうして余裕が出てきたからこそ、振り返ってみて思う。 

 

身体面、精神面など様々なハンディキャップを抱えた彼らにとって、私達が普段何の気なしに歩く街はどう写っているのだろう。
重い障害を抱えた利用者さん達にとって、普通に街を出歩く事も私が外国で感じているほどのものすごい大冒険なのかもしれない。

 

昔彼らと一緒に過ごしていた時には、彼らがそんなすごい冒険を日々こなしているなんて気づきもしなかった。
抱えるハンディキャップゆえに、または育った環境がゆえに、常に守られた環境で育ってきた人が結構多い。

私たちの仕事は、利用者さん達をどんどん街に連れ出して、地域生活に溶け込ませる事だった。

 

 

彼らが感じてきた思い。

今になってそれがようやく理解できた。

 

海外に出てきて度々遭遇する読めない文字表記、予測不可能な人々の動き、どうしたら良いのかわからない自分の振る舞い、

どうしたらいいのか。どう思われているのか。何がいついきなり起こるのか分からない状況。

大袈裟かもしれないけど、海外生活に慣れていない人であればこれぐらいのプレッシャーを感じても無理がないと思う。

 

彼らにとって、近所の外出は海外旅行並みの出来事だ。

たとえ自分の国の、超地元の街であっても、普段外出慣れしていなければ、ただその辺のスーパーや公園に行くだけでも彼らにとっての周囲は膨大なハプニングの連続なのかもしれない。

 

 

 

慣れた心地よい環境に留まるのはすごく楽だ。何も心配しなくて済むし、何でも思った通りにできる。

自分の安全が一番保証される環境で心地よさを感じるのは、本能的なレベルから考えても当たり前の事。

生き物は自分が最もエネルギーを消費せずに済むやり方を本能的に選ぶものだと昔習った。

 

 

そこから一歩踏み出すのはすごく勇気がいる。

それがアマゾンの秘境に踏み入れようが、その辺のスーパーに買い物に行こうが、根本的には変わりない。

どこへ行こうとも、何をしようとも、どんな程度であろうと、自分にとって心地よい環境から飛び出してそんな冒険をする勇気を出す事自体が物凄い事なんだと思う。

 

私は、どこの誰であっても、その人がどんな立場で何をしようとも、一つ一つのその勇気を心の底から讃えたい。

すごい偉業であろうが、ほんの小さな出来事であろうが関係ない。

勇気を振り絞る事自体に本質的な違いは無いのだ。

その勇気の振り絞りの一つ一つの積み重ねが、人生を切り開いて行くという事なのだと思う。

 

そんなわけで、時々私も自分自身を讃えようと思う。

 

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結構頑張ってるんだぜ、お前さん!