ネイティブのポテンシャル半端ない!列車での出会いの一コマ〜安上がり寄り道紀行
ムンバイはあまり観光せず、次の日また長距離列車に乗ります。
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列車の駅が、ムンバイセントラルから1時間ぐらい離れたところにありました。
バスで向かおうとバス停で待ってたのですが、
、、、来ない。
この時点でインドに疲れて色々短気になっていた私。
インドのバカ野郎と思いながら、バスを諦めました。
(焦って動いても結局おんなじだったから、もうちょい待ってたら良かったのにね…バカ野郎は私の方です)
メトロに乗り(なぜかローカル電車がメトロと呼ばれている。)、近くまで行けるだけ行ってタクシー捕まえようと思いました。
メトロで行けるところも限られており、車で30分ぐらいかかるところからタクシー捕まえなければいけませんでした。
あー嫌だな。でもしょうがない。。。
その辺に立ってたトゥクトゥクおっちゃんに声かけると他のおっちゃんも群がってきました。客取り合戦開始。
ここでは私も反省を踏まえて少し強気に出て値段交渉。でも向こうも譲らない。
400だ!!と言い張る私。いや!500だ!という向こう。
覚えてないですが、真ん中あたりの値段で決めたような気がします。それでも向こうはいや500だと言い続けてましたが、私もいや言った値段で乗せろと押し問答。
トゥクトゥク走り出して痛恨のミスに気付きました。
キャッシュが無ぇ…
そう、ITが進んでるぞ!とまことしやかな噂が立つインドですが、現時点でまだまだ圧倒的に現金社会です。インド人お金大好き。
もー私の大馬鹿。
駅前にATMあったのに…
幸いトゥクトゥクに払える程度はありました。
あとは、列車での飲食代用に下ろしとかなきゃ。。。
トゥクトゥクは目的地に向かいます。(例の如く、自分の位置をGPSで確認してます)
道が分からないようで、ぶっ飛ばしながら途中で同業者に道を聞きながら駅に向かうおっちゃん。
ほんとに遠かったんだな。明らかにおっさんのテリトリーじゃなかったんだろうな、おっさんがぼやいてたのも納得。
トゥクトゥクの良いところは、窓も何もかもが全開なので、運転しながら誰かに声をかけるのが簡単ってとこかもしれない。
信号待ちしてたら、何人もの物売りや物乞いがやってきました。
すられるかもしれないと思い、荷物を持つ手を少しきつめにして警戒しました。
小さい子供が何人もいました。
これがあの子達の人生なのか、、、と色々考えてしまった。
そうして、おっちゃんは道を聞きながら、目的の駅に到着。
遠かったんだからもうちょっと払ってよ、と言いがかられ、私ももう面倒になって結局500以上払ってしまった。。。
イライラが最高潮に達した瞬間でもあり、おっちゃんが去った後、でかい声で日本語で悪態をついてしまった。。なんなんだこのアジア人はと色んな視線を感じましたが、どうでも良かった。
さて、ATMを探さなきゃ。
・・・・・
ATM無ぇ・・・!!
まずい、飲まず食わずで過ごす事になってしまう!!
と焦りましたが、結局ATMを見つけられず、町中から離れた駅だったのもあり、今から街へ向けてATM探しに行くのは無理。
結局諦める事にしました。
なけなしのキャッシュで、とりあえず絶対必要であろう水を購入。
あああ、喉乾いてたからコーラぐいっと飲みたかった。。。
そして前日に露店で値切ってまとめ買いしたマンゴーが2つあった。(ちょっと買い物スキルが上がったのを実感)
これで食いつなぐぜ。
あと100ルピーは余ってたけど、これはギリギリまで使わずに何かあった時のためにとっておくことにした。
インドに来てからすっかり食が細くなった私。
空腹があまり気にならなくなってたのに救われました。
今回取った席は3A。スリーパーはもう無いと言われ、今回は少しグレードアップ。
車両に入ると、涼しさでスーパー快適を感じビックリしました。
これをいっぺん体験しちゃうともうスリーパーには戻れないな…と思いました。
ただ、客層も変わり、行動や振る舞いに余裕がある人ばかり。
その分、スリーパーで感じた、あの団欒や家族的なものは感じられず、どこか寂しさを感じました。
列車の中で、客同士が会話しているのを目にしていると、なぜかインド人同士っぽいのに英語で会話している人達がいる…
なんでだろう、インド人じゃないのかな?と不思議に思っていたのですが、しばらくして謎が解けました。
北インドと南インドで公用語が違うのだと、ここで初めて知ったのです。
字面は全然違うのですが、ただ正直なところ、私にはあまり聞き分けられません。。どっちがどっちか全然わからんw
そんな中で出会ったのは、いかにも裕福そうな一家。ご夫婦、5歳くらいの少年、1歳くらいの女の子ベビーちゃん。
多分私がベビちゃんをニコニコと見ていたら、向こうが興味を持ってくれたような気がします。
男の子も人懐こい子で私に興味を持ってくれました。
パパさんが話しかけてきてくれ、なんと彼らの目的地が私の降りる駅と同じだと判明。良かった、一気に安心しました。
パパさんは材木会社を経営しているそうです。なるほど、裕福に見えるのも納得。
しかも、そこから先の私の最終目的地までの行き方も教えてくれました。
Googleマップでは電車での行き方しか上がってこなかったのですが、どうやらバスが頻繁に行き交っているらしい。
このおじさんの言う事なら大丈夫だと、今回は確信があったので安心しました。
気付いた事に、ベビちゃんまだ1歳なのに綺麗にお化粧してアクセサリーも付けてるんです。
ビンディ額に付けて、眉毛をきっちり書いて、耳には金のピアス、手首にはブレスレット、足首には金のアンクレット。
ほほー、と密かに興味深く観察してしまいました。面白いなぁ。
インド文化では着飾る事がすごく重要なんだなと、インドに来てからなんとなく感じていました。
けど、ベビーちゃんにまで!
ちなみにパパさんが私にベビちゃんを抱っこさせようとしてくれたんですが、見事に一瞬で泣かれましたw
そして、ベビちゃんのお兄ちゃん。5歳ぐらいと思われるのですが、やんちゃで妹思いのお兄ちゃん。(妹ちゃんを抱っこしながらブルンブルン振り回すもんだからパパさんママさんちょっとヒヤヒヤしてましたww)
車内をあちこち動き回ったりよじ登ったりしてるのですが、もう5歳の時点で足がすらっとして身体能力が高そう。
そして、テーブルやら棚やらを叩いて1人でリズム遊びをしていたのですが、
そのお兄ちゃんが繰り出す音から、なんとグルーヴがすでに生まれているのではありませんか。
ただのテーブルがタブラの音に聞こえる・・・だと・・・!?
まだ5歳にしてこの身体能力、そしてこのグルーヴ、、、
・・・・これがネイティブの血か…はんぱ無ぇ…
お兄ちゃんのポテンシャルとその将来に末恐ろしさを感じながら、人懐こい笑顔を見せてくるお兄ちゃんと束の間の交流を楽しみました。
わたしもテーブル叩いてお兄ちゃんに対抗したけど、私のはもうただの連打にしかなりませんw
そんな素敵な家族の側で、空腹を忘れ(マンゴー食べて凌ぎました)、心穏やかな時間を過ごし、列車は目的地へ向かうのでした。
続く