ケラーラ州に降り立つ私。目当てはアーユルヴェーダ!~安上がり寄り道紀行
はたまたインドの列車で素敵な人達と出会いつつ、
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ムンバイから1日弱列車に揺られていました。
茶色の景色から今度は緑の景色へ変わった。
気候が北に比べて穏やかなのが伺えます。
私が降り立ったのは、Thrissur(トゥリスル)というインド南部ケラーラ州で一番大きな街です。
どこそれ!?って感じですよね。私もそうでした笑
だいぶ南に来たな!!!
観光地としてはそんなに有名ではないので、おそらく余程の用事が無ければ立ち寄る事は無いのでは、と思います。
が、インドのケラーラ州はアーユルヴェーダがとても有名な地域。
アーユルヴェーダといえば、日本でよく知られているアロマ製品ブランド「生活の木」がアーユルヴェーダ関連の製品を販売しています。
これ、愛用してた時期ありますが、マジで気持ち良いです。
ごま油のような癖のある匂いですが、塗ったらポカポカ温かくなり、次の日疲れがスーッと消えてました。。
私の身体は「カパ」だったのですが、ご自分の身体のタイプをチェックしてから購入してくださいね~
生活の木 アーユルライフマッサージオイル リラックスヴァータ<50ml>
生活の木 アーユルヴェーダマッサージオイルピッタ・オイル 50ml
また、少し前に炎上騒ぎで有名になってしまった服部みれいさんが発行する書籍でもアーユルヴェーダの事を取り上げていました。
わたしが輝くオージャスの秘密: 黄金の生命エネルギーできれいになる元気になる (ちくま文庫)
- 作者: 服部みれい,蓮村誠
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
みれいさんがお世話になってるアーユルヴェーダクリニックの蓮村先生の著書。
もう、「毒出し」とか、わたくしの大好きなキーワードですw
これから「毒出しフェチ」って名乗ろうかな…w
やや、話がずれましたが…
こういったグッズや書籍に触れていったのが、私がアーユルヴェーダに興味を持ったきっかけです。
だから、アーユルヴェーダって、東南アジアの遠い国の話ではなくて、案外身近なところからお試しで始められるもんなんですよ~
そんな中、アーユルヴェーダのデトックストリートメント「パンチャカルマ」というものの存在を知ります。
3週間か1か月ほどかけて行うデトックスなのですが、長い時間をかけて身体に溜まった毒素をオイルでしっかりゆるめてから一気に流す、というものです。
食事制限はもちろん、オイルマッサージ、ギーという精製バターをひたすら飲んでからの嘔吐治療、オイル浣腸、更にはヒルに血を吸わせる療法もあるらしい。。。
やばい、ガクブル((((;゚Д゚))))
・・・・
超やってみたいby毒出しフェチ
と、ずーっとパンチャカルマに対する憧れがあったのです。
でも、3週間も休み取れないのが、かなしきかなニッポンの労働者事情。
でも何かきっかけがあれば行きたいなーってずっと思ってたんです。
そして今、仕事もなく時間がフリーダムな私。
これは行くしかない!行くぞ!帰り道に!!と今回の旅行の計画を立てた時に思ったのです。
が...
時間があっても金が無い
という悲しい事例発生です。
なんと皮肉な事でしょう…時間が無い無いってあれだけ言ってたのに今度は時間がたっぷりあるのにお金が無いなんて…
でも諦めたくない私。
時間的にも距離的にも圧倒的に今回の方が有利。
それに今回逃したらもう次いつ行けるか分からないって思ってました。
生活の木の製品はスリランカ産のものばかりなのですが、スリランカもアーユルヴェーダリゾート地として有名で、日本人の観光客も多いそうです。
ただ、料金もかなりリゾートチックで、気軽にポンと出せるお金じゃない。
なのでスリランカは選択肢から外れます。
それに比べ、インドは物価が安く、私の友人が紹介してくれた所はかなり格安でトリートメント受けれるところでした。
それでも、まぁそれなりな値段はする。けど出せない程のものではない…
散々悩んで断念しようかとも思いましたが、ダメ元で予算的にいけるであろう1週間だけでもOkかどうか、目当てのクリニックに問い合わせました。
すると、ミニマム1週間から受け付けてるよ~というお返事が!
というわけで即決しました。
というわけで、私はThrissurという観光地としては非常にマイナーな都市に降り立ったのです。
このThrissurから更に僻地へ向かいます。
どうやって行くのって?
バスに決まってるでしょ!!(安上がり寄り道紀行ですから)
はたまたクリニックまで無事にたどり着けるのか。
次回へ続く
ネイティブのポテンシャル半端ない!列車での出会いの一コマ〜安上がり寄り道紀行
ムンバイはあまり観光せず、次の日また長距離列車に乗ります。
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列車の駅が、ムンバイセントラルから1時間ぐらい離れたところにありました。
バスで向かおうとバス停で待ってたのですが、
、、、来ない。
この時点でインドに疲れて色々短気になっていた私。
インドのバカ野郎と思いながら、バスを諦めました。
(焦って動いても結局おんなじだったから、もうちょい待ってたら良かったのにね…バカ野郎は私の方です)
メトロに乗り(なぜかローカル電車がメトロと呼ばれている。)、近くまで行けるだけ行ってタクシー捕まえようと思いました。
メトロで行けるところも限られており、車で30分ぐらいかかるところからタクシー捕まえなければいけませんでした。
あー嫌だな。でもしょうがない。。。
その辺に立ってたトゥクトゥクおっちゃんに声かけると他のおっちゃんも群がってきました。客取り合戦開始。
ここでは私も反省を踏まえて少し強気に出て値段交渉。でも向こうも譲らない。
400だ!!と言い張る私。いや!500だ!という向こう。
覚えてないですが、真ん中あたりの値段で決めたような気がします。それでも向こうはいや500だと言い続けてましたが、私もいや言った値段で乗せろと押し問答。
トゥクトゥク走り出して痛恨のミスに気付きました。
キャッシュが無ぇ…
そう、ITが進んでるぞ!とまことしやかな噂が立つインドですが、現時点でまだまだ圧倒的に現金社会です。インド人お金大好き。
もー私の大馬鹿。
駅前にATMあったのに…
幸いトゥクトゥクに払える程度はありました。
あとは、列車での飲食代用に下ろしとかなきゃ。。。
トゥクトゥクは目的地に向かいます。(例の如く、自分の位置をGPSで確認してます)
道が分からないようで、ぶっ飛ばしながら途中で同業者に道を聞きながら駅に向かうおっちゃん。
ほんとに遠かったんだな。明らかにおっさんのテリトリーじゃなかったんだろうな、おっさんがぼやいてたのも納得。
トゥクトゥクの良いところは、窓も何もかもが全開なので、運転しながら誰かに声をかけるのが簡単ってとこかもしれない。
信号待ちしてたら、何人もの物売りや物乞いがやってきました。
すられるかもしれないと思い、荷物を持つ手を少しきつめにして警戒しました。
小さい子供が何人もいました。
これがあの子達の人生なのか、、、と色々考えてしまった。
そうして、おっちゃんは道を聞きながら、目的の駅に到着。
遠かったんだからもうちょっと払ってよ、と言いがかられ、私ももう面倒になって結局500以上払ってしまった。。。
イライラが最高潮に達した瞬間でもあり、おっちゃんが去った後、でかい声で日本語で悪態をついてしまった。。なんなんだこのアジア人はと色んな視線を感じましたが、どうでも良かった。
さて、ATMを探さなきゃ。
・・・・・
ATM無ぇ・・・!!
まずい、飲まず食わずで過ごす事になってしまう!!
と焦りましたが、結局ATMを見つけられず、町中から離れた駅だったのもあり、今から街へ向けてATM探しに行くのは無理。
結局諦める事にしました。
なけなしのキャッシュで、とりあえず絶対必要であろう水を購入。
あああ、喉乾いてたからコーラぐいっと飲みたかった。。。
そして前日に露店で値切ってまとめ買いしたマンゴーが2つあった。(ちょっと買い物スキルが上がったのを実感)
これで食いつなぐぜ。
あと100ルピーは余ってたけど、これはギリギリまで使わずに何かあった時のためにとっておくことにした。
インドに来てからすっかり食が細くなった私。
空腹があまり気にならなくなってたのに救われました。
今回取った席は3A。スリーパーはもう無いと言われ、今回は少しグレードアップ。
車両に入ると、涼しさでスーパー快適を感じビックリしました。
これをいっぺん体験しちゃうともうスリーパーには戻れないな…と思いました。
ただ、客層も変わり、行動や振る舞いに余裕がある人ばかり。
その分、スリーパーで感じた、あの団欒や家族的なものは感じられず、どこか寂しさを感じました。
列車の中で、客同士が会話しているのを目にしていると、なぜかインド人同士っぽいのに英語で会話している人達がいる…
なんでだろう、インド人じゃないのかな?と不思議に思っていたのですが、しばらくして謎が解けました。
北インドと南インドで公用語が違うのだと、ここで初めて知ったのです。
字面は全然違うのですが、ただ正直なところ、私にはあまり聞き分けられません。。どっちがどっちか全然わからんw
そんな中で出会ったのは、いかにも裕福そうな一家。ご夫婦、5歳くらいの少年、1歳くらいの女の子ベビーちゃん。
多分私がベビちゃんをニコニコと見ていたら、向こうが興味を持ってくれたような気がします。
男の子も人懐こい子で私に興味を持ってくれました。
パパさんが話しかけてきてくれ、なんと彼らの目的地が私の降りる駅と同じだと判明。良かった、一気に安心しました。
パパさんは材木会社を経営しているそうです。なるほど、裕福に見えるのも納得。
しかも、そこから先の私の最終目的地までの行き方も教えてくれました。
Googleマップでは電車での行き方しか上がってこなかったのですが、どうやらバスが頻繁に行き交っているらしい。
このおじさんの言う事なら大丈夫だと、今回は確信があったので安心しました。
気付いた事に、ベビちゃんまだ1歳なのに綺麗にお化粧してアクセサリーも付けてるんです。
ビンディ額に付けて、眉毛をきっちり書いて、耳には金のピアス、手首にはブレスレット、足首には金のアンクレット。
ほほー、と密かに興味深く観察してしまいました。面白いなぁ。
インド文化では着飾る事がすごく重要なんだなと、インドに来てからなんとなく感じていました。
けど、ベビーちゃんにまで!
ちなみにパパさんが私にベビちゃんを抱っこさせようとしてくれたんですが、見事に一瞬で泣かれましたw
そして、ベビちゃんのお兄ちゃん。5歳ぐらいと思われるのですが、やんちゃで妹思いのお兄ちゃん。(妹ちゃんを抱っこしながらブルンブルン振り回すもんだからパパさんママさんちょっとヒヤヒヤしてましたww)
車内をあちこち動き回ったりよじ登ったりしてるのですが、もう5歳の時点で足がすらっとして身体能力が高そう。
そして、テーブルやら棚やらを叩いて1人でリズム遊びをしていたのですが、
そのお兄ちゃんが繰り出す音から、なんとグルーヴがすでに生まれているのではありませんか。
ただのテーブルがタブラの音に聞こえる・・・だと・・・!?
まだ5歳にしてこの身体能力、そしてこのグルーヴ、、、
・・・・これがネイティブの血か…はんぱ無ぇ…
お兄ちゃんのポテンシャルとその将来に末恐ろしさを感じながら、人懐こい笑顔を見せてくるお兄ちゃんと束の間の交流を楽しみました。
わたしもテーブル叩いてお兄ちゃんに対抗したけど、私のはもうただの連打にしかなりませんw
そんな素敵な家族の側で、空腹を忘れ(マンゴー食べて凌ぎました)、心穏やかな時間を過ごし、列車は目的地へ向かうのでした。
続く
災害時の避難において大切なマニュアルとは~肢体不自由の方の移動支援従事者の視点より
先の大雨により、中四国地方を中心に各地甚大な被害が出ています。
Twitterを見ていても災害からの避難に関するツイートが飛び交っているのをよく目にします。
そんな中、私がTwitterで見かけたこのお知らせ。
NHKハートネット福祉情報総合サイトより、災害時障害者向けのサイト。
災害別の対応と、障害に応じた準備や対応の簡単なマニュアルが各障害項目ごとに載っています。
私は障害を持つ方の支援を仕事にしていたのもあり、また前職では災害時対策委員会にも入っており、災害時の行動についてシミュレートする機会が多かったので、
このサイトのマニュアルを見て、どうすればいいのかパッと難なくイメージできました。
ただ、そうでない人にとって、具体的に何をすればいいのか、確かに分かりづらい部分もこのマニュアルにあるのかもしれない、と気付かされました。
今回、障害者の方が災害から避難するために、支援者及び手助けいただく一般の方に大切にしてほしい事を、マニュアルという観点からお話します。
ここでは、主に肢体不自由の方を対象としてお話したいと思います。
色々書いてるけどどれが正解!?
「支援したいけどこれではどうすればよいのか分からない」という意見を目にしたのは、この項目を巡っての事です。
「車椅子ごと持ち上げて3~4人で運ぶのが安全」とありますが、
かたや緊急時には、
「担架を用意したり」
「背負ったり」
「複数の人で抱えたり」
「毛布やシーツに乗せて移動」
ともここでは書いてあります。
これはどれもその通り!!なんです。
でも、これだけ色々なやり方があると、
じゃあ結局どーしたらいいの!?どれが一番なんだ!?
と迷ってしまうだろうな、とも思います。
加えて、「本人に支援の方法を聞き」とも書いてある。。(これも大正解なんです)
確かに何の事前知識もない、肢体不自由の方と接した経験のない人には「???」と混乱してしまうのも無理はないかもしれないですね。
肢体不自由とは??
では肢体不自由とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか?
↑東大がとても良くまとめていました!すごい!大学がここまでやってくれるなんて期待してなかった!
肢体不自由とは、四肢(上肢・下肢)、体幹(腹筋、背筋、胸筋、足の筋肉を含む胴体の部分)が病気や怪我で損なわれ、長期にわたり歩行や筆記などの日常生活動作に困難がともなう状態をいいます。原因としては、先天性のもの、事故による手足の損傷、あるいは脳や脊髄等の神経に損傷を受けてなるもの、関節等の変形からなるものなどがあります。
一口に肢体不自由といっても、障害の部位や程度によってかなり個人差があります。たとえば、右足に障害がある場合、左半身に障害がある場合、あるいは両足、全身の運動動作が不自由という場合もあります。また障害の程度も、日常生活動作にさほど困難を感じさせない程度から、立ったり歩いたりなどの動作に支障があるため杖や車いすや義足などを必要とする程度、日常動作の多くに介助を要する程度などさまざまです。
さすが東大。私が伝えたい事をシンプルかつ分かりやすくまとめてくれていました。
しかも具体的な状態の記述まで!
そうここで言われているように、一口に肢体不自由と言っても、障害の部位や程度により、本人さんがどのような困難を抱えているか、個人差があります。
歩行に困難を抱えた人、体幹機能障害のために独力での座位保持が困難な方、寝たきり以外の姿勢が取れない方、側弯をお持ちの方、コントロールが難しい筋緊張をお持ちの方…等、障害のパターンは挙げればいくらでも出てきますし、これらを複合した障害をお持ちの方もおられます。(続く)
— pco@ブログ更新中!安上がり寄り道紀行 (@hurra_pco) 2018年7月9日
更に、もし重症心身障害者の方であれば肢体不自由だけでなく、知的障害、視覚障害など、複合的に障害を抱えている場合もあります。寝たきりの方であれば筋力や骨が弱っているために骨折のリスクが高い方もいますし、場合によっては首が座っていない方もおられます。
なので、ある程度の方向性は同じであれど、各々抱えている障害のパターンがそれぞれ違うとも言えるのです。
あの書き方では迷うかもしれない…でもね…?
じゃあハートネットのマニュアルの書き方はどうなんだという話ですが、私はあれで良いと思います。
読みやすい文字の大きさと親しみのあるフォントとデザイン。読み仮名をふって、シンプルに且つ大事なポイントを付いていると思います。
ただ、「どんな立場の人にでも伝わるように」且つマイルドな表現を心がけているために、「○○すべし!!」「これだけは絶対に外すな!」のような強いメッセージ性は確かに欠いています。
じゃあそれが悪い事なのかというと、私はそんなことないと思います。
なぜなら、特に災害時において、「絶対」を信用し過ぎることほど自分の身を滅ぼしかねない事は無いと思うからです。
行動の指標となるべくして存在するのがマニュアルです。
しかし、マニュアル脳になったが故に思考停止し、想像力を欠いたまま行動を取っていては想定外の事態に対処できません。想定を超えた事態が発生し得るのが大災害です。
もちろん行動の大筋はマニュアルに沿うべきです。加えて、目の前の状況を見て判断しその場に合わせて臨機応変な動きを取れる力は、災害時に生き残るために必要な力なのです。
だから、「○○はすべき!」のように、「絶対マニュアル」は逆に危険です。
ハートネットのように、ある程度のアドバイスを与え、あとは各々が考えたりググったりする余地を残す程度のマニュアルがこの場合は丁度良いのです。
災害は電化製品じゃなくて完全にナマモノだからね。
だから、障害を持たれた方の手助けをしていただく際にも、「これが絶対」という既存のマニュアルに頼る方法を取るのではなく、「目の前の方に向き合う事」で「その方独自の絶対のマニュアル」を入手してほしいのです。
ハートネットが「本人に支援の方法を聞き」と書いてあるのはそういう事なのです。
胸に秘めておいてほしい大切なマニュアル。
ここで1つ、これを読んでくださってる方に、貴方のこれまでの経験の有無に関わらず、どうしても伝えたい事を伝えさせてください。
私は以前重心障害者の方の施設で現場スタッフをしていました。
そして私の勤務地は大阪市。
東日本大震災以降から、南海大震災の発生を危惧する声が高まってきました。
南海大震災が起これば、大阪市の広域が津波で浸水する事が予想されます。
私の勤務していた施設は、肢体不自由・寝たきりの方が多くおられました。
もし南海大震災のような大規模震災が起こった際には、地震から利用者さん達の身を守り、津波から何が何でも高台に避難しなければなりません。
このような背景があり、職場で緊急時の際の避難行動について何度も議論しました。
避難訓練も何度も行いました。利用者の方をスタッフ総出で車椅子に乗せ、近隣の指定避難所まで移動する、というものです。
このように普段から実際にシミュレートしたり、取るべき行動を予行演習しておく事で、いざという時にやるべき行動にパッと移れます。
災害が起こった時こそ、冷静でいる事が最も大切です。(そういう点で、さっき言った事とはやや矛盾してしまいますが、行動マニュアルは必要です。)
が、何度も言いますが、災害時は何が起こるか分かりません。
想定外の事も起こるかもしれません。
でも、どんな状況になっても忘れないでほしいのが、「生き残ること」です。
ここでは大規模震災で津波や建物倒壊などの危険から一刻も避難するという想定でお話していますが、 例えば体幹障害で寝たきりの方がいる、どうやって移動したらいいのか分からない。
そんな中、津波が迫ってきた。となると、もう迷ってる暇はないですよね。
引きずってでも、何が何でも避難させなければなりません。
例えば、毛布に乗せて引きずる過程で怪我をさせてしまうかもしれない。
でも、怪我は後から回復できます。
しかし、人命は失ったら二度と返ってきません。
各所で配布されてるマニュアルやネット上にに色んな事が書いてあったり、色んな人が色んな事を言ってきたりすると思います。
でも、「できるだけ多くで生き残る」という確固たるマニュアルを胸に抱いて然るべき行動をとれば、大外れになることは無いのではないかと思います。
でも、過去の災害事例や新しい役立ち情報に敏感になり、普段から取るべき行動を頭の中でシミュレートしておいた上で初めて、その確固たるマニュアルは生きてくると私は思います。
絶対のマニュアルは存在しないからこそ、胸に秘めた確固たるマニュアルを元に各々の行動指標を作っていってほしい。
そして、「できるだけ多くで生き残る」という思いを胸に、移動に困難を抱えた人に手を伸ばす事のできる心づもりを可能であれば持ち合わせてほしいと私は願います。
まとめますと、
・肢体不自由の方には各々独自の身体的困難があり、絶対的マニュアルは存在しない。だからこそ、有事の際は対話を通じてニーズを聞きだしてほしい。
・いざという時に冷静な行動をとれるように、普段から情報に敏感になり、取るべき行動をシミュレートしておくこと。
・一刻を争う事態では、多少荒っぽいが「大勢で生き残る事」を最優先として行動をとる。
です!!
大災害が起こった今だからこそ、幸運な事に平穏な日常を乱されずに生きている事ができる私たちにできることは、そこから教訓を得る事。
他人事ととらえず、「自分ならどうするか」 と一考する事が、誰かの命を、そしてあなた自身の命を救う事に繋がるかもしれません。