Hurra! Hurra! Hurra!

デンマーク、ドイツ、アジアバックパッカーを経て感じた事や体験談を発信します。また自分の専門である障害者福祉に関連した発信もどんどんしていきます。

初めての列車乗車がいきなりハードコア体験。インドのおっさんから痴漢に遭う~安上がり寄り道紀行

 なんとか列車に乗り込み、次の目的地ジャイプールへ向かいます。

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私が乗り込むべき車両はジェネラルクラスだったのですが、

どの車両なのか分からず、とりあえず飛び乗った車両は上等の車両でした。

エアコン付き。席は指定席。日本の特急列車とそんなに変わらない雰囲気でした。

 

あ、多分ここじゃないな…とは思ったのですが、たとえ席がなくても通路に立ってるだけでもそこそこ快適でした。エアコンの空気には当たれるし、人はいなくてガラガラだし。

でもその場にいたインド人のお兄さんにそれとなくそこから動くように促され、とりあえずその上等の車両へ。

当然私の席はないので素通りしようと思ったのですが、車椅子の老人とその身内の人らしき一行が通路部におり、結局私はエアコン車両内にとどまらざるを得なくなりました。

 

立ってたら、その場にいたインド人の乗客が「君の席は~?」と聞いてきて、「とりあえずここ空いてるし座んなよ」って勧めてくれたのでお言葉に甘える事に。

するとまもなくチケットコントローラーが切符の確認に来たので焦る私。

次の駅で私が行くべき本来の車両へ行く事に。

 

ああ、さようなら快適空間。。。

 

列車が止まり、ささーっと移動。

そしてついに現実に直面。

乗り込んだ私をじーっと見つめるインド人の乗客たち。

「外国人がこんなとこで何やってるんだ」と言わんばかりの目つき。。

 

かなり躊躇しましたが、乗るしかない。

押しが強くなければこの国では生きていけない。

 

ぐいぐいと進んでいき、空いてる空間に落ち着きました。

席はこの時点で当然満席。

荷物棚に上って寝転んでる人で、荷物棚も満席。

 

あと5時間ほど立ちっぱでここで過ごす事になります。

 

5時間ぐらいなら耐えられる。大丈夫。

と言い聞かせ、視線は完無視。クールを装います。

そうするうちにみんなも私の事を気にしなくなりました。

 

よし、溶け込んだぜ。こっちのもんだ。

 

 

こっそり撮影

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3人掛けの椅子なのに、5、6人座るのはもはや基本的スペック。

 

ジェネラルクラスって貧困層の人達ばかりなのかなって思ってたんですが、実はそんなことなくて、中流層の人達も普通に沢山乗っています。

おそらく、チケット取れなかったけどスケジュールの関係上仕方なく乗ってる人や、急遽用事が出来て列車移動しなきゃいけなくなった人なども多少なりともいるだろうなと思います。

 

 

しばらく立ちっぱだったのですが、2、3時間ほどした頃か、ちょっとスペースがあるからここ座んなよと、優しそうなおじさんが声をかけてきました。

 

3人掛けの椅子に6人が座るという状態だったので、ほんとなけなしのスペースでしたが、だいぶ疲れてたので、座らせてもらう事に。

「どこから来たの?」と片言の英語で話しかけてきたので、軽く会話をしました。

ああ、とりあえずこれでこのまま終点まで少しゆっくりできる。

 

と思っていたのです…後で何が起こるかも知らずに。

 

 

電車はそこそこ揺れるし、狭いスペースに何人も座ってるので、それなりに乗客同士密着します。

私の隣に座ってたおじさんも電車が揺れるたびに私に寄り掛かるような感じになってたんです。

 

しかし、どうも、なんか変だ。

だんだん身体に触れる頻度が多くなってきている。

しかもいつも同じ個所。私の胸の高さの脇腹あたり。しかも同じ手で。

 

身体をよじって離れると手を引っ込めるオヤジ。

そしたら、また同じパターン。。。

太もものサイドになったり、肩になったり、触れる箇所は変わりつつ、撫でるような動きにもなったりする。。。

 

こいつ、確信犯やないか

 

しかもやり方がクソむっつりなんですよ。

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(下手な絵で申し訳ない)

図のように、腕を前の方で組み、組んだ腕で私の身体を触る手を隠してるんですね~

 

周りの乗客にもばれないし、満員電車で身体が触れざるを得ない状況ならば、隣同士身体が触れるのは当然。

 

「もしかして」と思った時点でおっさんの顔を様子見で見たんですが、何にも無かったかのようにどことなくぎこちない微笑みで返してくるスケベオヤジ。

 

ほんと普通のどこにでもいるようなおっさんです。

身なりも普通だし、仕事も家庭もあるような人っぽかった。

スマフォも持ってるおり、インドでは中の上の生活を送ってるような普通のおっさんです。

 

ああ、だからこそ痴漢なんだなと思いました。

 

 

わたしもかなり疲れ切ってて、せっかく逃した席を逃したくないし、オヤジと戦う気力も無かった。

身体は触られてるものの、肝心なところはまだ触られていない。(その辺肝っ玉小さい痴漢でした)

あと、変に事を大きくして、命のトラブルに発展するような目に遭ったら怖いとも思った。

 

ひとまず、肝心なところに手が伸びてきてないあいだは、身体をよじりながら耐える事にしました。

ほんとに無理ってなったら、スマフォでメッセージ書いたものを目の前の人に見せて助けを求めるつもりでいました。(助けてもらえるかは不明だったけど…)

 

それにしても肝っ玉の小せえ痴漢だなこの野郎…ばれるのが怖いのが見え見えです。

ちょっと私が身体を動かすとすぐ手を引っ込める。

そうやっておっさんの器の小ささがモロに見えたのも、私が耐える事ができた要因でした。

いざとなったらこのおっさんには勝てる、そう言い聞かせてました。

 

しばらくすると、そのおっさんが降りる支度を始めたのでホッとしました。

降り際に私と目が合って、そしたらあのオヤジ、「センキュー」って笑顔と共に去っていきやがりました。

 

何が「センキュー」じゃ!この野郎!!

「(お触りさせてくれて)センキュー」ってか!?このブタ野郎!!!

 

本人は、「短いひと時だったけど外国人の旅人と交流できた良い時間をセンキュー」のつもりを演じたかったのでしょう。

底の浅さが見え見えですよむっつりおっさん!!!

 

あー思い出す度に胸糞悪くなる一件です。

 

でも、後になって思えば、

インドのような国で性犯罪に遭うのは珍しい事ではない。。。

最悪の場合、レイプされて殺されるという事にもなりかねない。。

 

まだ「命があるだけマシだ」と、とりあえずその場では言い聞かせました。

結果的に泣き寝入りになってしまい心の底から腹立つけど、変なところは触られていないし、ひとまず無事に生きている。

 

 

後で友人が教えてくれたのですが、こういう話があります。

とあるカップル同士がじゃれ合う一環でふざけて取っ組み合いをしてたそうです。

試しに本気で覆いかぶさってみてって彼女が彼氏に頼みました。

彼氏がリクエストに応じて彼女に覆いかぶさると、彼女はとても敵わなかったそうです。

そこで、彼女は気付きました。これが男女の体格の差なのだと。

どんなに自分が全力で抵抗しても、男性に本気で襲われたら体格面ではとても抵抗できず、女性側に勝ち目はないのだと。

 

 

よくある男性から女性に対する批判で「自分で自分の身を守れ」というのを昨今よく耳にします。

しかし、一旦組み敷かれたら最後、女性が男性に勝つのは相当無理な事なんです。

男性は自分の体格が女性にとってどのようなものであるかを自覚しなければならない。物理的に無理がある事なんです。

 

 女性は自分が女性であると自覚して日々行動する必要がある、というのはこういう事なんだと、私は友人の話から気付きました。

残念ながら、世の中には悪意に満ちた暴力が存在する。

自分の衝動を抑えられず暴力で女性をねじ伏せる男性は数多く存在します。

そして女性の腕っぷしではどうにもならない事も多い。

 

 

だからこそ女性に出来ることは、どんな状況でも自分が無事に生き残る方法を常にシミュレーションしておく、危険予測をしておく、というのは特に海外を旅する女性にとっては必要な事だと思います。

 

今回遭ったのは胸糞悪くなるような体験でしたが、色々考えるきっかけにもなりました。

少なくとも、恐ろしい被害に遭う前にこのような経験ができたのは良かったのかもしれません。

 

皆様もどうぞお気をつけください。

 

 

最後に、

痴漢及び性犯罪者は今すぐこの世から消滅すべきブタ野郎だ!!!

 

 

怒りはこの辺にして、次回へ続きます。

 

 

 

 

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