【続・悲報】インド人に更に騙される。ジャイプールにロマンスの風吹くか!?~安上がり寄り道紀行
インド象アクティビティでぼられた私。
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けれど、この時点で私は彼らの事をまだ信じていました。
「あれはかなり高いアクティビティだったけど、きっと彼らは私を金持ちの日本人観光客だと思って高いアクティビティに連れてきたんだ。私を楽しませようとよかれと思ってやった事だったんだ。」
と思おうとしていたのです。
しかし、この後、私は初めから騙されていたのだと知る事になります。
インド象のアクティビティの後、疲れていた私。
炎天下の中で歩き回ったのもあり、もう帰りたいと思っていました。
帰りしなに、水上の城の見物に寄りました。
確かにお城は綺麗です。
けれど、周辺は観光客目当ての物売りや物乞いだらけ。
その光景がなんだか物悲しくて、綺麗な城も全然綺麗に見えない。。。
ただ「とりあえず」写真に収めて、そそくさとその場を去りました。
多くの観光客がただ「とりあえず写真を撮る」ためにこんなとこにわざわざ立ち寄るんだろうか…なんて考えました。
そして帰り道、青年ラッキーが
「俺の家は店を経営してるんだ。今から俺の家族に会ってお茶でもしながら話をしようよ。友達として紹介するよ」
と言い出しました。
おおいいよ、友達になったんだし、と私も深く考えずにOKしました。
さっきまでよく喋っていたのに、なぜか急に黙るタリム。
私は何も考えずに連れられるがままになっていました。
リキシャ―は確かにホステルがある町中に向かっていたので私も油断していました。
そして着いたのが、彼の家であるインド布のブティック。。。
また嫌な予感がしました。
が、既に判断能力を失っていた私。そのまま店に招き入れられました。
その場にいたのは彼の父上と店を手伝ってる兄。
そして出てきたウェルカムドリンクを飲みながら、お話しました。
(ウェルカムドリンクって、こういうヤバいパターンのサインかも。ドリンクが出てきた時点でさっさと店を立ち去るのが一番かも)
父上曰く、この店には日本人にも人気で日本人の常連客もいるらしい。
知ってる日本人の名前を彼は羅列しました。うむ、確かに日本人の名前だ。
私こうみえて実はかなりの布製品好き。
確かに彼の店には良さそうな商品がたくさんありました。
一番安いインド更紗で2000ルピーとのこと。(まずここでこれを真に受けてはいけません。が、当時の私は知る由もなく。)
んじゃ、1枚ぐらいは買ってもいいかなって思い、手にとったが最後。
父上の猛攻撃が開始されました。
とたんに布を次から次へと床へ広げだす父上。
布を見せてドヤ、また次の布を見せてドヤ。
次第に私もしんどくなってきました。
もうこのループから抜け出したい。。。
つか…お茶してお話するんじゃなかったの!?
ショッピングなんて、一言も聞ーとらんぞ!!!!
またインド人に騙されたあああああああ
私「分かった、この1枚買うから(もうこれで勘弁して)」
父上「いや、3枚買わなければいけない」
なんやその謎の縛り!!!!w
なんとかそれだけは避けたい私。
私「いや、お金がないんですよ~だから買えません」
父「金が無いなら、カードで払えばいい!」(超ポジティブ)
いや、財布に金がないんじゃなくて、口座にお金がないんですw
なんとか逃れる手段はないか…そうだ。
私「私もうカバンにスペース無いんですよ~だから買えないです」
なるべくコンパクトな荷物にまとめていた私のリュックはパンパン。これ以上物を増やしたくないのは切実な思いでもありました。
が、
父「カバンにスペース無い?だーいじょーぶ!こうやってこうしてコンパクトにパッケージしてあげるから!」(超ポジティブ)
いや、だからホントにスペース無いんですwしかも大してコンパクトになってないしww
改めて訴える私。
私「わたしお金ホントにないんですよ~それにこんなに商品いらないですし~」
父「帰国して商品転売してビジネスにしたらいい!」(超ポジティブ)
いや、めんどくさいし、そもそも買わんかったら済む話なんですけどw
実際、そうして商品を買って日本で売ってる日本人の顧客が沢山いるようです。
父上から名前をあげられた彼女たちは一体どんな遣り取りを彼としているんだろうか。百戦錬磨の強者達に違いない。。。
おそらく彼女たちは大量購入しているのでしょう。だから父上にとって日本人は金持ち。
そして私もきっとそんな日本人の一人として見られている…ホントにお金ないのに。
父上の猛攻撃にもうぐったりと疲れ切った私。
分かった2枚買うから、とこれで勘弁してもらいました。
なんでお金が無い事でこんなに情けない思いしないといけないんだろう…と、悲しくなりました。
日本人のくせにお金がない私はダメ人間なんだろうか…なんてことを考え始めました。
そしてお会計。
1枚2000ルピーって言ってたのに、クソ父上は土壇場で1000ルピー上乗せしてきやがりました。1枚2000ルピーの布を2枚で計5000ルピー。
私はもう完全に憔悴しきって、そんな事に言い返す事もできなくなっていました。
最後の最後まで商品を出してきてはドヤをまた繰り返そうとする父上。
ほんとに買えないんだ、だからやめてくれと泣きそうになりながら頼むと父上は納得したのか、それとももう私からこれ以上金は搾り取れないと見切りをつけたのか、ようやくやめました。
気まずい空気が流れる中、父上は片言の日本語でサヨナラと言い、私はそれを尻目に店から出ました。
外で待っていたリキシャ―2人組。
暗い顔で私はリキシャ―に乗り込みます。
走り出しながら、次どこ行く~?と聞いてくるタリム。
タリムの顔を見ると、堪えていたものが溢れてきて、私は号泣し始めてしまった。
どうした何があったと聞かれ、起こった事を話しました。
ああ、だから俺は店には行きたくなかったんだ、とタリムは言いました。
店に向かうと聞いて急に静かになったタリム。彼は何が起こるか分かっていた。
ラッキーは初めから私を金づるとしか見ていなかった。
彼はきっとインド象の連中からマージンをもらっただろうし、家業の売り上げにも貢献したわけです。
しかしこの時点で私はまだ混乱しており、自分にも落ち度があったからあんな事になったんだと、相手を責める事ができなかった。
ここで私がもっとラッキーを相手に噛みつくことができていたら、私の胸もまだすっとしたかもしれない。
しかしラッキーも大泣きする私を見て動揺していました。
悪かったよ、気に入らないんなら商品を返品しに戻るよ、と申し出があったものの、
私は混乱していました。
あんだけしんどい思いをして、それでも曲りなりにも気に入った布を手に入れた。ここで帰ったらあんとき味わったしんどい思いが全部無駄になるし、せっかくの布も手放す事になる。
と変に意固地になり、
嫌な目に遭ったと泣きながらも「いやだ、商品は持って帰るぅうう」と大泣きしながら子供のような返答をしたのですw
今思えば、「なんで返品しにいかんかったんや。。。行って布をあのクソオヤジの顔面に投げつけてやればよかったのに。。。」と後悔ひとしおです。
タリムはまだ私と一緒に遊びたそうにしてましたが、もう帰りたいと訴えるとホステルまでリキシャ―は向かいました。
タリムは私に対して熱心に、「君ともっと話がしたい」「君のことをもっと知りたい」と訴えかけていました。
明日ジャイプール駅まで行くだろ!俺が迎えに来るから!11時にな!!とタリムはそう言って私のWhatsappを聞き出し、気まずそうにしてるラッキーと共に去っていきました。
とりあえず宿にようやく戻れてホッとした私。
シャワー浴びて荷物まとめてサッサと寝る事に。
横になってたら今日の出来事がフラッシュバックする。
「インド人 騙された」とググると、もう似たような体験談が出てきて、改めて「インド人に騙された」と確信を得たのです。
あのブティックオヤジの事を考えると怒りがこみあげてきて眠れません。
明日タリムにあの店に連れて行ってもらって怒鳴り込んでやろう、とムクムクと怒りを燃やしていました。
それと同時にタリムの言動や態度が気になる。
彼はもしかして、私の事、、、、
なんて考えてちょっと甘酸っぱい気持ちになりました。
いろんな事が頭をかけめぐり、なかなか寝付けない夜でした。
次の日、11時にホステル前で待ってました。
まぁ、誰も来なかったですねw
軽くロマンスの香りがしたんですけどねw
ブティックオヤジんとこに怒鳴り込む計画もおじゃんです。
ムカついたんで、もう駅までは歩いていきました!!w
これがまた苦行でした。。。炎天下の中、砂埃や排気ガスの舞うものすごい喧騒の中をとぼとぼ大きな荷物を背負って歩く私。。
でももうすっかりインド人不信になってしまった私にはたいした事ない苦行でした。リキシャ―乗るくらいなら炎天下を歩いた方がマシ、と本気で思っていました。
まぁUber使ってたら初めっからこんな事にならなかったんですけどねw
タイムマシンで戻ってあの時の自分に教えてやりたいっす
結論:インド旅行ではUber使うべし
とまぁ、インドに来て洗礼を受けたわけですが、
私はまだまだ運が良かったのだと後になって心から思います。
世の中にはもっとひどい詐欺にあって大金を取られたり、
強盗に遭って有り金全部取られたり、
変な所に連れ込まれてレイプされたり、最後には殺されたり、
そういう事が日常茶飯事で起こっているような国です。
外国人旅行者でインドで行方不明になる人は実はかなりいるようです。
↓私が震え上がったエピソードの1つ。。。
怖すぎてドン引きしました。今回の件の後に読んだから尚更!!
私は下手したらそんな1人になっていたかもしれない。
たまたま引っかかった人は、私を結果的に金づるにしたけど、少なくとも私に危害を加えるような人ではなかった。
それにぼられたにしても少なくともクソみたいな物を受け取らされたわけではない。インド式に彼らなりのサービスを提供し、インド式に彼らなりに対価を受け取っただけなのかもしれない。
ただ、私はインド式の彼らとは価値観が合わない。
商売やサービスも誠実なやり方でないと、例えどんなに良いものを受け取ったとしても、心の根っこで幸福感を得られない。むしろ感じの悪さだけが残ってせっかくの商品やサービスも台無しになる。
これが私の考え。
これを強く訴えるほどの「押しの強さ」(←これホント大事)を持ち合わせないとインド旅行では生きていけない、さもなくば細かい事は諦めるしかないんだ、と今回の件で学びました。
今回わたしは、大事なレッスン(お土産付き)に対してレッスン料を払ったんだと、今では思っています。
とは言え、まぁ、
思い出したらやっぱりムカつくんですけどね!!!!(やっぱり大人になりきれないw)
【後日談】
後に別の都市で出会ったフランス人の女の子が似たような感じの布持ってたんで、「それいくらだった?」って恐る恐る聞くと、
「400ルピーよ!」
・・・・・・
あああああああああああ嗚呼あああああああああ
わたしその5倍の値段で、しかも土壇場で謎の上乗せされた値段で買ったよおおおおおおお
インド人のバカやろおおおおおおおおおおおおおお
ぼったくりするインド人全員インド象に踏まれろおおおおおおおおお
次回、ジャイプール脱出します。
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【悲報】インド人に騙される。聖なる生き物に跨りインド人に説教を喰らわせてやった~安上がり寄り道紀行@ジャイプール
ジャイプールで出会ったリキシャ―ドライバーに連れられたジャイプール観光。
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それなりに楽しんでた中、次に向かった先にはインド象が2匹ドーンと立っていました。
同行していた二人に心を許し、インドに来てから初めて感じた安らぎに私はすっかり油断していました。
何がなんだか分からないまま、連れてこられた場所。
少し嫌な予感がしました。
出てきたウェルカムドリンクを飲みながら、人の良さそうな青年が説明し始めました。
彼はネパール人だそうで、自分は良いカルマを積むためにインド象のためにボランティアで働いているとのこと。
お給料もいただいていないそうで、おそらくインドにはよくある雇用形態であろう衣食住は保証されるが給料は発生しない形であるようです。
インド象がいかに素晴らしく、いかに生存の危機に瀕してるかを彼は説きます。
青年「日本人の目が細く小さいのは額のチャクラが開いていないから!象には額のチャクラを開く力があるんだよ!だから象を大切にして触れ合う事でチャクラが開くんだよ!」
ということらしい。
私「そうなんだ、へ~」→私の心の声「( ´_ゝ`)フーン」
青年「今僕たちはインド象をこうして保護して飼育しているんだけど、食べ物と水にとてもお金がかかるんだ。。。」
私「食べ物ってその辺の草食べるんじゃダメなの?」
青年「いや、象はもっと沢山食べるから食料を買わないといけないんだ。。。」
私「水にもお金がかかるんだ。。。そうか、お水が汚染されてて飲めないから、わざわざお水を買わないといけないんだね!」
青年「その通り!すごいね!(英語ができない)日本人なのにそこまで理解してくれるなんて!!」
私の心の声「じゃあ食べ物と水にお金がかかるようなこんなとこ連れてこなきゃいいんじゃないの。。。」
誰も頼んでないのに調子に乗ってここまで勝手に推し量る私。。。
Horse&Deer!!(日本語訳したら分かるよね)
ビーエーケーエー!!(アルファベットにしたら分かるよね)
つまり大バカ者です!!!
と後になって私は自分自身を罵っていたのですが、
案外的外れでもなかったのかもしれないと今になって思います。
というのも、インドの環境汚染はマジで深刻だからです。
特に水。インド象たちが安心して水を飲める環境は、インドにはもうほとんど残されていないのかもしれないとすら思います。
インドは下水処理をせずに生活排水をそのまま自然に流します。
多くの川が濁っており、更にひどければ悪臭を放っている、というのがインドでは普通の光景。
これはちなみにコルカタ。街の市街地中心を流れる川。ゴミだらけで悪臭がひどい。更にこのすぐ側に人の住む家が沢山ある…
だから、大量の水を飲む象のために水をわざわざ購入しなければならない、というのは実は理に適っている。。。
食べ物の購入に関しても同じなのかも。
インドの生活環境を思うと、あんな無法地帯に象を安心してそのまま野に放てないのかもしれない。。。
まぁ、それとこれとは話が別。
しかも彼らはインド象を商売の道具にしてるからね!!
そして大事なのはここからです。
青年は私にインド象と触れ合うプランを提示してきました。
だいたいこんな感じの値段でした。
イントロダクション 35USD
餌やり 45USD
ペインティング 50USD
サファリ 50~120USD (15分/30分/60分)
・・・・
高すぎるわ!!!!
頭を抱えました。
どうしよう、予算オーバーの遊びだ。。でもせっかくインドにいるし、こういう体験してみてもいいかも。。これを逃したら一生こんな事できないかも。。。それにあの二人は私を金持ちの観光客だと思って外国人向けのアクティビティに連れてきてくれたんだ。とりあえずせっかくの機会にやってみようかな。。。。。。。
というわけで、やる事に決めました。
心のどこかで「やられた、はめられた」とは思っていましたが、敢えてここは乗っかりました。
はじめペインティングは断っていたのですが、ネパール青年がどうしてもやってくれ!!と頼む一方。
安くしとくよ!いや、いらないよ!の押し問答。
それでも断ってたら、分かった、じゃあお代はいいからペインティングやってくれ、どうしても楽しんでほしいんだ、と言い出します。
ここでも私の大馬鹿っぷりが出るのですが、「いやいや、それじゃ悪いから、アクティビティやるんなら払うよ!」と申し出てしまいました。
インドをなんたるかを全然わかってなかった私。
せっかく値切ってくれたんだから、ここで乗っかっておけばよかったんです。
謙虚な精神はインドのビジネスにおいては全くの不要なのだと、ここではまだ知らなかったのです。
そんなわけで14700inrの支払が決定。日本円にして2万円ほどです。ああああああ。
(しかしここでも私は、日本でもこんなもんかなという感覚でいました。この感覚が日本人がぼられる原因なのかもしれません)
ちなみに、彼ら曰く、我が国の首相もこのインド象アクティビティをここでやったんだよ!とのことでした。
「Jaipur Abe」と検索したら出てくるはずだよ!との事でしたが、見つかりませんでした笑。
でも彼らの話しぶりはやや本気っぽかったので、本当なのかもしれない。いや、インド人の言うことだからウソに決まってる。…もはや私には何が真実で何がそうでないのかが分かりませんw
「あの値段はVIP価格だったのかもしれない」と自分を納得させることにしています笑
しかし調べるともっと安い価格(一日アクティビティで5000inr)で象と触れ合えるアクティビティもあるようです。
例えば、このElefantasticを紹介するTripadvisorのページから近隣の観光スポットとして他の象のアクティビティの紹介ページにも飛べます。
もう、調べれば調べるほど「キ――――ッ!!!!悔しいい」となりますねw
おそらくこのブログ記事を書いたが最後、二度と検索しませんw
とにかく、私は泣く泣く乗っかる事にし、開き直って楽しむことにしました。
そうするとあら不思議!なんか楽しくなってきたぞ!!!
ほんとにムシャムシャとすごい勢いで食べる
ペイントと聞いた瞬間実はこれがやりたかった
象に象と敢えて書く!
インスタ映えしそうな写真
そうして最後のサファリ。私は30分コースを選択。
まず象に跨ります。
象の耳を引っ張りながら伸びてきた鼻に足をかけ、すると象が鼻を上に持ち上げるのでそのまま頭から象の背中に乗る、という流れ。これがなかなかスリル満点で面白かった。
そして象に跨って、象使いのおじさんが象に指示して象は歩き始めます。
そしてその辺を周遊してくる、という流れです。
結構怖いんですよこれが。安定感ほぼゼロで相当揺れます。
しっかりバランス保っておかないと転落すると思います。
しっかり手綱を握り、ちょっと余裕のない私でした。
象使いのおじさんは17歳から15年間ずっとこの仕事をしているとのこと。
「じゃあ象は家族みたいなもんだね!」と私。そうだね~みたいな感じで和やかに会話も弾みました。
道中、象使いのおじさん(といっても私とおない年の子持ちのお父さんです)は、内緒だよと言って、本来一回しかできないらしい象の上り下りをみんなから見えないところでやらせてくれました。
あと、象の首のあたりに跨るのもやらせてくれました。これもみんなには内緒らしい。
これが相当揺れて怖かった。余裕のない顔の私。
んで、ここからです。
象使いのおじさんは急に立ち止まりこう言い始めました。
「今日は色々特別サービスしてあげて、あなたをハッピーにしてあげたよね?だから、、、、ね?チップ??」
・・・・・・
わしゃ聞ーとらんぞ!!!!
うんざりする私にひたすらチップを要求してくる象使い。
また、やられた。。信じてたのに。。。
お財布からルピーを渡すと、不満そうな顔で、「10USD~?」と言い出します。
なんて高額なチップを要求するんだ…
たまたま私の財布に20USD札が入っていました。10USDは無い。
めっちゃムスッとした顔でそれを渡すと受け取る象使い。
んで、
「ハッピー??」とニカッと笑みを浮かべて聞いてきました。
・・・・
ハッピーじゃねえわ!!!!!
ここで、ついにインド人に対する不満が大爆発。私の堪忍袋の緒が切れました。
すごい怒った顔を見せたら象使いが私の異変に気付きました。
「あなたハッピーじゃない??」と心配そうな顔で聞いてきました。
「全然ハッピーじゃない!!!お金がエクストラでかかるんならどうしてそれをはじめに言ってくれないの!?分かってたらサービスなんて受けなかったわよ!こんなのずるいしフェアーじゃない!!あなたそんなずるい事ばかりしていたら悪いカルマがあなたに付くわよ!あなたは悪いカルマを今世で得ているわ!!!」
と私は象使いにまくしたてました。
象に跨ったまんまで。
聖なる生き物に跨り、高みから説教をする。
なんだこの聖なるシチュエーションは。
と我ながら突っ込まざるを得ないこの状況。
気分は
こんな感じです。
しかし、私はそんな状況はさておき、象使いを真剣に睨みつけていました。
私はこんな事許せないという意思表示だった。
象使いはさっきまでニコニコとしていた私が急に怒ったのがショックだったのか、それとも「悪いカルマ」というワードが堪えたのか、とてもショックを受けた表情をしていました。
きっとこんな事でひどく怒った客は初めてだったのかもしれません。
相手が日本人なら尚更。
もしホントに我が国の首相が象に跨ってたなら、彼は1万円札をぴらりと渡したのかもしれないな、なんて想像しました(あくまで想像です笑)
でもたとえ多くの観光客がそれを今まで許してきたとしても、私はそんな一人になりたくなかったし、これ以上彼にこれが正しい事なんだという認識を持ってほしくないと思った。
象使いは急におびえ始め、最後には「あなたがハッピーじゃないんならチップはいらない」と答え、20USDを返してきました。
そして「頼むから誰にも言わないで、ボスに知られたら殴られる」とおびえていました。
私は理解しました。インドの職場における搾取の構造が見えました。
良い雇用主に恵まれ、衣食住の心配なく安心して働く人もいる。
でも、きっとそうじゃない人も沢山いる。
従業員を暴力で支配下に置きながら搾取し続ける雇用主もきっとゴロゴロいるんだ。
彼のように学も無く、この職場しか居場所が無い人はなおさらだ。どんなに理不尽な事があっても雇用主に逆らえない。
彼がこうやって陰でチップを稼いでいるのは、彼の悪知恵なのかもしれない。
けれど、給料を上げてくれと頼めない状況下でこうしないと家族を養えないのかもしれない。
17歳の頃から仕えている雇用主との関係を想像しました。何かあれば殴られる、そういう環境の元、15年間生きてきたのかもしれない。
私の見えないところで彼に対する物理的、または精神的暴力が発生しているのだと理解しました。
当然わたしはこのことを誰にも言っていません。
あくまで彼と私との間に起こった事。告げ口する気なんてさらさら無いし、そんなのフェアーじゃないとも思った。
ただ、私が真摯に訴えた事が彼の心に響いていたらいいなと淡い願いを寄せるだけに留めました。
最後の別れ際に、10USDはさすがに私のお財布状況では厳しかったので渡せませんでしたが、彼がサービスしてくれたのは事実なのでそれに対して私なりのチップを渡しました。
彼の状況を理解して、ちょっと言い過ぎたかもしれないなと少し悪く思っていました。
彼はまだ少し意気消沈した様子でしたが、ありがとうと受け取ってくれました。
楽しいアクティビティでしたが、同時に私を落胆させ、怒らせ、最後には悲しくさせる経験でした。
いろんな意味で高くつきました。
↑ポーズ取らされてる感満載のわたし
まぁ楽しかったけどね!
疲れ切ってたので、もう帰りたいと思ってましたが、この後、更に悲劇は続きます。
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ジャイプール観光。それなりに楽しむ。が、、、!?~安上がり寄り道紀行@ジャイプール
前回の続き
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タクシーのにーちゃんはほんとに11時に宿の前に来てました。
タクシーのにーちゃんだけじゃなく、友達も連れてきてました。聞いとらんぞ!おい!
んじゃ出発!
友達は俺の名前はラッキー!と自己紹介。
タクシーのにーちゃんの名前聞いてなかった。タリムという名前らしい。
腹減ってるだろ!朝飯食いに行くぜ!(ってもう11時でしたが)
と連れてこられたのは、駅前の食堂。
いかにも地元の食堂という感じ。私ひとりだったら絶対入るの躊躇する。
こういう時は地元のインド人が一緒にいるのは強みですね。
何頼んだらいいのか見当つかず、タリムに任せました。
美味しかった!
バターミルクはちょいきつかった。。残してしまった。
腹ごしらえをし、改めて出発!
まず訪れたのはRoyal Gaitor Tumbas(Gaitor Ki Chhatriyan)。
王妃のお墓だよと説明されました。
入場料30ルピー。
街の喧騒から離れた静かで穏やかな空間でした。
秘密の庭園って感じがして、訪れてる自分もなんだか特別気分を味わえました。
訪れたのが12時ぐらいだったと思うのですが、訪問客が一人もいませんでした。。。
なんでだろう。。
けど、上記リンク先のトリップアドバイザーにはレビューたくさん載ってるので、観光地としてよく知られているはず。
ただ、「リキシャ―ドライバーおすすめ」というフレーズをよく見かけたので、案外知られていない、けれど地元民おすすめスポットなのかもしれません。
おひとり様だったので、穏やかな時間を過ごせました。
中で掃除してるおじーちゃんに「ナマステ」と挨拶されたので、私も愛想よく「ナマステ」と返すと、おじーちゃんがついてこいという仕草。
なんだろうと何も考えずおじーちゃんの方に足を進めたが最後、「あ、しまったこのパターンは…」と気付きましたがもう手遅れ笑
諦めておじーちゃんのさせたいがままにしました。
私を待つじーちゃんの図
おじーちゃんは私を庭園内の各場所に案内し、(マジで特に必要ない)ガイドになり、
最後には指でクイクイっと「例の仕草」。
あーもうしょうがないなと思い、10ルピーあげると、「え、こんだけかよ」という目つきで私を見て去っていきました。。。
庭園内で私以外に別の観光客を唯一ひとり発見。欧米の男性でした。
この辺りからインド人以外の観光客を見かけるとテンションが上がるようになってきます。笑 インドという苦行を共にする同志を見つけたようなものですから!
話しかけると、「インドどうよ!?」みたいな感じで会話が盛り上がります(笑)
アイルランドの方で、バケーションでインドを旅行中とのこと。
彼は主に飛行機でインド各都市を移動しているとのこと。余計なストレスを感じたくなかったからね、という理由でした。
うむ、もっともだ。私も貧乏旅行じゃなかったそうしてると思います。
インスタグラムのアカウントを交換して、その場を別れました。さらば同志よ!!
ちなみに庭園に入る前にヘナアートやっていきなよ!と勧められ、庭園の入口でお店を出してるところに連れていかれました。
これがね、また大きな出費だった。。
手の甲と腕の2か所で1000ルピーでした。日本の感覚で考えるとそんなに高いもんじゃないかなと思ったのですが、後から聞いたところによると普通1か所で200ルピーよ!って後から聞きました。。。
そもそもそんなのやる予定じゃなかったので相場とか全くリサーチしていなかったのです。
でも、観光地のすぐそばに出ていた店だったし、山の自動販売機で売ってる飲み物が割高なのとおんなじようなもんかなと、これに関しては納得しています。
私も少しノリが良くなっており、せっかくだしまーいっかーなんて思ったのです。なのでしょーがない。
まぁ、初めてのヘナアート、なかなか面白かったです。
スマホで写真撮りまくってたおばちゃん。
私もせっかくなので便乗。
インド人ほんと写真好きだなー笑
そして次の目的地へ。
山道を登る我らがリキシャー一行。
音楽かけても良いって聞かれて、いいよ~って答えるとインディアンポップをガンガン爆音でかけ始めましたw
ぼろいリキシャ―がインドのディスコに早変わり。ヤン車乗る人ってこんな感じなのかなって考えながら、なんかよくわからんけど面白かったです笑
一緒に同行している彼らとも変な友情を感じ始めていたところで、こういう旅も悪くないなーなんて思ってたんです(これが後々大間違いであることが分かる)
続いて向かったところは、多分ジャイプールで一番有名な観光地じゃないかと思われる、アンベール城。
猛暑の中、登ってきました。
水分必須です。でないと、熱中症でマジで倒れます!!
城内入場は外国人観光客は500ルピー。インド人観光客は50ルピー。
写真付き学生証提示で学割もできます。
せっかく来たので入場しました。ちなみに警備は厳重でした。
(インドは警察に国家予算の多くを費やしてるんだろうな、と思う程にあちこち警察が立っています。)
とても整った庭園
インドってこういった特別な場所と下界を強く区別してるように思います。
来世は極楽へ、という考えが人々の間に強く根付いてるのかな。
インド滞在中、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という話をよく思い浮かべていました。
城を下って、リキシャ―に乗り込み、じゃあ次はどこ行く?と聞くと、
青年ラッキーが「じゃあインドのアトラクションに行こう!」と言います。
おおいいよ行こうと、私もすっかり油断していました。(←これがそもそもの大きな間違いです)
そしてインディアンポップを爆音で鳴らしながら着いた先には、
空き地に2匹のインド象が立っていました。。。。
次回、結構めんどくさい目に遭います笑
お楽しみに!
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