Hurra! Hurra! Hurra!

デンマーク、ドイツ、アジアバックパッカーを経て感じた事や体験談を発信します。また自分の専門である障害者福祉に関連した発信もどんどんしていきます。

【続・悲報】インド人に更に騙される。ジャイプールにロマンスの風吹くか!?~安上がり寄り道紀行

インド象アクティビティでぼられた私。

hurrahurrahurra.hatenablog.com

 

けれど、この時点で私は彼らの事をまだ信じていました。

「あれはかなり高いアクティビティだったけど、きっと彼らは私を金持ちの日本人観光客だと思って高いアクティビティに連れてきたんだ。私を楽しませようとよかれと思ってやった事だったんだ。」

と思おうとしていたのです。

 

しかし、この後、私は初めから騙されていたのだと知る事になります。

 

インド象のアクティビティの後、疲れていた私。

炎天下の中で歩き回ったのもあり、もう帰りたいと思っていました。

 

帰りしなに、水上の城の見物に寄りました。

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確かにお城は綺麗です。

けれど、周辺は観光客目当ての物売りや物乞いだらけ。

その光景がなんだか物悲しくて、綺麗な城も全然綺麗に見えない。。。

 

ただ「とりあえず」写真に収めて、そそくさとその場を去りました。

多くの観光客がただ「とりあえず写真を撮る」ためにこんなとこにわざわざ立ち寄るんだろうか…なんて考えました。

 

そして帰り道、青年ラッキーが

「俺の家は店を経営してるんだ。今から俺の家族に会ってお茶でもしながら話をしようよ。友達として紹介するよ」

と言い出しました。

 

おおいいよ、友達になったんだし、と私も深く考えずにOKしました。

さっきまでよく喋っていたのに、なぜか急に黙るタリム。

 

私は何も考えずに連れられるがままになっていました。

リキシャ―は確かにホステルがある町中に向かっていたので私も油断していました。

 

そして着いたのが、彼の家であるインド布のブティック。。。

また嫌な予感がしました。

が、既に判断能力を失っていた私。そのまま店に招き入れられました。

 

その場にいたのは彼の父上と店を手伝ってる兄。

そして出てきたウェルカムドリンクを飲みながら、お話しました。

(ウェルカムドリンクって、こういうヤバいパターンのサインかも。ドリンクが出てきた時点でさっさと店を立ち去るのが一番かも)

 

 

父上曰く、この店には日本人にも人気で日本人の常連客もいるらしい。

知ってる日本人の名前を彼は羅列しました。うむ、確かに日本人の名前だ。

 

私こうみえて実はかなりの布製品好き。

確かに彼の店には良さそうな商品がたくさんありました。

 

一番安いインド更紗で2000ルピーとのこと。(まずここでこれを真に受けてはいけません。が、当時の私は知る由もなく。)

んじゃ、1枚ぐらいは買ってもいいかなって思い、手にとったが最後。

父上の猛攻撃が開始されました。

 

とたんに布を次から次へと床へ広げだす父上。

布を見せてドヤ、また次の布を見せてドヤ。

次第に私もしんどくなってきました。

もうこのループから抜け出したい。。。

 

つか…お茶してお話するんじゃなかったの!?

ショッピングなんて、一言も聞ーとらんぞ!!!!

またインド人に騙されたあああああああ

 

 

私「分かった、この1枚買うから(もうこれで勘弁して)」

 

父上「いや、3枚買わなければいけない

 

なんやその謎の縛り!!!!w

 

 

なんとかそれだけは避けたい私。

私「いや、お金がないんですよ~だから買えません」

 

 父「金が無いなら、カードで払えばいい!」(超ポジティブ)

 

いや、財布に金がないんじゃなくて、口座にお金がないんですw

 

 

なんとか逃れる手段はないか…そうだ。

私「私もうカバンにスペース無いんですよ~だから買えないです」

なるべくコンパクトな荷物にまとめていた私のリュックはパンパン。これ以上物を増やしたくないのは切実な思いでもありました。

 

が、

父「カバンにスペース無い?だーいじょーぶ!こうやってこうしてコンパクトにパッケージしてあげるから!」(超ポジティブ)

 

いや、だからホントにスペース無いんですwしかも大してコンパクトになってないしww

 

 

改めて訴える私。

私「わたしお金ホントにないんですよ~それにこんなに商品いらないですし~」

 

父「帰国して商品転売してビジネスにしたらいい!」(超ポジティブ)

 

いや、めんどくさいし、そもそも買わんかったら済む話なんですけどw

 

実際、そうして商品を買って日本で売ってる日本人の顧客が沢山いるようです。

父上から名前をあげられた彼女たちは一体どんな遣り取りを彼としているんだろうか。百戦錬磨の強者達に違いない。。。

おそらく彼女たちは大量購入しているのでしょう。だから父上にとって日本人は金持ち。

そして私もきっとそんな日本人の一人として見られている…ホントにお金ないのに。

 

 

父上の猛攻撃にもうぐったりと疲れ切った私。

分かった2枚買うから、とこれで勘弁してもらいました。

 

なんでお金が無い事でこんなに情けない思いしないといけないんだろう…と、悲しくなりました。

日本人のくせにお金がない私はダメ人間なんだろうか…なんてことを考え始めました。

 

そしてお会計。

1枚2000ルピーって言ってたのに、クソ父上は土壇場で1000ルピー上乗せしてきやがりました。1枚2000ルピーの布を2枚で計5000ルピー。

私はもう完全に憔悴しきって、そんな事に言い返す事もできなくなっていました。

 

最後の最後まで商品を出してきてはドヤをまた繰り返そうとする父上。

ほんとに買えないんだ、だからやめてくれと泣きそうになりながら頼むと父上は納得したのか、それとももう私からこれ以上金は搾り取れないと見切りをつけたのか、ようやくやめました。

 

気まずい空気が流れる中、父上は片言の日本語でサヨナラと言い、私はそれを尻目に店から出ました。

 

外で待っていたリキシャ―2人組。

暗い顔で私はリキシャ―に乗り込みます。

走り出しながら、次どこ行く~?と聞いてくるタリム。

タリムの顔を見ると、堪えていたものが溢れてきて、私は号泣し始めてしまった。

 

どうした何があったと聞かれ、起こった事を話しました。

ああ、だから俺は店には行きたくなかったんだ、とタリムは言いました。

店に向かうと聞いて急に静かになったタリム。彼は何が起こるか分かっていた。

 

 

ラッキーは初めから私を金づるとしか見ていなかった。

彼はきっとインド象の連中からマージンをもらっただろうし、家業の売り上げにも貢献したわけです。

 

しかしこの時点で私はまだ混乱しており、自分にも落ち度があったからあんな事になったんだと、相手を責める事ができなかった。

ここで私がもっとラッキーを相手に噛みつくことができていたら、私の胸もまだすっとしたかもしれない。

 

しかしラッキーも大泣きする私を見て動揺していました。

悪かったよ、気に入らないんなら商品を返品しに戻るよ、と申し出があったものの、

私は混乱していました。

あんだけしんどい思いをして、それでも曲りなりにも気に入った布を手に入れた。ここで帰ったらあんとき味わったしんどい思いが全部無駄になるし、せっかくの布も手放す事になる。

と変に意固地になり、

嫌な目に遭ったと泣きながらも「いやだ、商品は持って帰るぅうう」と大泣きしながら子供のような返答をしたのですw

今思えば、「なんで返品しにいかんかったんや。。。行って布をあのクソオヤジの顔面に投げつけてやればよかったのに。。。」と後悔ひとしおです。

 

タリムはまだ私と一緒に遊びたそうにしてましたが、もう帰りたいと訴えるとホステルまでリキシャ―は向かいました。

タリムは私に対して熱心に、「君ともっと話がしたい」「君のことをもっと知りたい」と訴えかけていました。

明日ジャイプール駅まで行くだろ!俺が迎えに来るから!11時にな!!とタリムはそう言って私のWhatsappを聞き出し、気まずそうにしてるラッキーと共に去っていきました。

 

とりあえず宿にようやく戻れてホッとした私。

シャワー浴びて荷物まとめてサッサと寝る事に。

横になってたら今日の出来事がフラッシュバックする。

「インド人 騙された」とググると、もう似たような体験談が出てきて、改めて「インド人に騙された」と確信を得たのです。

あのブティックオヤジの事を考えると怒りがこみあげてきて眠れません。

明日タリムにあの店に連れて行ってもらって怒鳴り込んでやろう、とムクムクと怒りを燃やしていました。

 

それと同時にタリムの言動や態度が気になる。

彼はもしかして、私の事、、、、

なんて考えてちょっと甘酸っぱい気持ちになりました。

 

いろんな事が頭をかけめぐり、なかなか寝付けない夜でした。

 

 

次の日、11時にホステル前で待ってました。

 

まぁ、誰も来なかったですねw

軽くロマンスの香りがしたんですけどねw

 

ブティックオヤジんとこに怒鳴り込む計画もおじゃんです。

ムカついたんで、もう駅までは歩いていきました!!w

これがまた苦行でした。。。炎天下の中、砂埃や排気ガスの舞うものすごい喧騒の中をとぼとぼ大きな荷物を背負って歩く私。。

でももうすっかりインド人不信になってしまった私にはたいした事ない苦行でした。リキシャ―乗るくらいなら炎天下を歩いた方がマシ、と本気で思っていました。

 

まぁUber使ってたら初めっからこんな事にならなかったんですけどねw

タイムマシンで戻ってあの時の自分に教えてやりたいっす

 

結論:インド旅行ではUber使うべし

 

 

とまぁ、インドに来て洗礼を受けたわけですが、

私はまだまだ運が良かったのだと後になって心から思います。

 

世の中にはもっとひどい詐欺にあって大金を取られたり、

強盗に遭って有り金全部取られたり、

変な所に連れ込まれてレイプされたり、最後には殺されたり、

そういう事が日常茶飯事で起こっているような国です。

外国人旅行者でインドで行方不明になる人は実はかなりいるようです。

 

↓私が震え上がったエピソードの1つ。。。

インド旅行、恐怖のトラブル例。 - 世界の旅の記録

怖すぎてドン引きしました。今回の件の後に読んだから尚更!!

 

私は下手したらそんな1人になっていたかもしれない。

たまたま引っかかった人は、私を結果的に金づるにしたけど、少なくとも私に危害を加えるような人ではなかった。

それにぼられたにしても少なくともクソみたいな物を受け取らされたわけではない。インド式に彼らなりのサービスを提供し、インド式に彼らなりに対価を受け取っただけなのかもしれない。

 

ただ、私はインド式の彼らとは価値観が合わない。

商売やサービスも誠実なやり方でないと、例えどんなに良いものを受け取ったとしても、心の根っこで幸福感を得られない。むしろ感じの悪さだけが残ってせっかくの商品やサービスも台無しになる。

これが私の考え。

 

これを強く訴えるほどの「押しの強さ」(←これホント大事)を持ち合わせないとインド旅行では生きていけない、さもなくば細かい事は諦めるしかないんだ、と今回の件で学びました。

 

今回わたしは、大事なレッスン(お土産付き)に対してレッスン料を払ったんだと、今では思っています。

 

とは言え、まぁ、

思い出したらやっぱりムカつくんですけどね!!!!(やっぱり大人になりきれないw)

 

 

【後日談】

後に別の都市で出会ったフランス人の女の子が似たような感じの布持ってたんで、「それいくらだった?」って恐る恐る聞くと、

「400ルピーよ!」

・・・・・・

あああああああああああ嗚呼あああああああああ

わたしその5倍の値段で、しかも土壇場で謎の上乗せされた値段で買ったよおおおおおおお

インド人のバカやろおおおおおおおおおおおおおお

ぼったくりするインド人全員インド象に踏まれろおおおおおおおおお

 

 

 

次回、ジャイプール脱出します。

 

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